大雪で高速道路不通

平成19年1月9日(火)
7日(日)は実家で法事があり車で行く予定であったが、大雪のため高速道路が一部不通になり急遽新幹線で行くことになった。行事を終え夕方広島に帰るときには晴れていて、さすがに瀬戸内の気候はすぐに穏やかになるものだと思った次第である。
今日からは正月気分も抜け、日常生活が始まる。その方がおちつけていいと思うようになったのは年の所為か。

新年に思う(平成19年)

平成19年1月4日(木)
いよいよ平成19年、今日から診療開始である。開業したのが平成9年だからもう10年になる。10年一昔と言うが、あっという間の10年で、感覚的には 3~4年としか思えない。開業して得たものと失ったものを比較してみると、断然得たものの方が多いと思う。でももっと高いところから俯瞰すれば、どの立場 にいても頑張って努力したことは結果がでるが、そうでないことについては報われないのは当然である。だからきっと一生で見れば、どの立場にいても一生懸命 やることだけが結果を得ることができるという意味で同じなのだろう。
今年も大ざっぱではあるがいくつかの目標を決めて、無理せずやっていこうと思っている。今年もよろしくお願いします。

一年をふり返って

平成18年12月29日(金)
昨日より急に寒くなり雪が舞ってやっと冬らしくなった。当院も今年の診療は本日までである。
一年を振り返ってみると本当に色々なことがあった。つらいことも楽しいこともあったが、あっという間の一年だった。公私共に結構充実していたが、クリニッ クの従業員の退職にともなうさまざまな問題には正直苦労した。それも今はほぼ落ち着いており、すっきりした気持ちで新年が迎えられるはずだったが、医会の 仕事で正月はほとんどつぶれそうである。まあ、仕事の合間に尺八でも吹きながらやれば何とかなるだろう。
これを読んでくださった方、今年一年お世話になりました。来年もよろしくお願い申し上げます。

曇天の北陸地方

平成18年12月25日(月)
土日と北陸地方へ行って来たが、やはり曇天が多かった。晴れていてもすぐに曇るので油断ならない。「出かけるときは財布(ケータイ)は忘れても傘は忘れる な」という言い習わしがあるそうな。ケータイ(携帯電話)は現代版である。北陸・山陰地方と太平洋側・瀬戸内地方は晴れた日の多さで圧倒的に後者が勝る。 でもそれを補ってあまりある海の幸が豊かである。ズワイガニ、ブリ、鯖、カレイ、ホタルイカ、さらにいい水とおいしい米とくれば銘酒ができる。これらを賞 味するのは実に幸せなことである。今回は短期間だったのでじっくり味わえなかったが、次回はゆっくり味わいたい。

ケタラールが麻薬だって?

平成18年12月20日(火)
以前にも書いたが、麻酔剤のケタラールがいよいよ来月の1日から麻薬指定になる。
なんという愚かな決定であろうか。一説によると、一応お上は医師と獣医師に麻薬指定にしてもかまわないかと訊ねたが、格別反対はなかったとのことだそうで あるが、本当だろうか。少なくとも私の周辺の医師で賛成するものはいない。猛反対ばかりである。お上は誰に訊いたのかを明らかにすべきである。今回の意味 のない麻薬指定措置のために日本中の医師、獣医師が多大の迷惑を被っている。金銭的にも書類の煩雑さも時間の無駄も加えればその損害たるや膨大である。
たかが一不良外人が国外から違法の薬を持ち込んで、粉末ケタラールも含めいろんな薬を使いすぎて亡くなったからといってなぜこんなバカなことをするのか。 過去30年ケタラールが悪用されたとは寡聞にして知らないし、そもそも中毒になるような薬ではない。欧州あたりで不法なドラッグに指定されたからといっ て、我が国に適用するのは行き過ぎだろう。
世の中には理不尽なことが多いが、この件もその一つである。

飲みの多い日々

平成18年12月15日(金)
このところ飲みの機会が多く、疲れ気味である。元来アルコールに弱いくせに好きなので困る。最近は日本酒が気に入って、色々銘柄を試している。日本ではワ イン愛好者は多く、いろいろ薀蓄を傾ける人もいるが日本の食物、刺身などには日本酒が最も合うように思う。もっとも刺身や煮魚、焼き魚などでワインを飲む ことはないが、考えただけでも合いそうにない。逆にバターやチーズを使った料理には日本酒は合わないがワインはぴったりする。さらに言えばまんじゅうに合 うのはお茶であり、ケーキに合うのはコーヒーや紅茶である。要はその地域から自然にはぐくまれてきた料理と飲み物が一番合うということである。

肥満の原因は朝食?

平成18年12月5日(火)
師走に入りやっと寒さが感じられるようになった。今朝などは外気温は3℃である。本格的な冬である。
最近朝食を食べるようになったら、体重がいままでこれ以上になったことのない領域に入ってしまった。思うに、朝食を食べても昼夜の食事の量が今までと同じ なので朝食分だけ余分に身についたのだろう。慣れぬことはするものではない。というわけで今までどおり朝はコーヒーだけにして、昼はうどんだけにする。夜 は忘年会や飲み会があるし、家でも飲むので減らすわけにはいかない。しばらくこのペースでいくことにする。

新入医局員の少ない産婦人科

平静18年11月29日(水)
11月ももう終わりだというのにいっこうに寒くならない。朝夕は晩秋の気候ではあるが昼間は暖かい日が続く。
昨日、某所で産婦人科同門会広島支部総会がおこなわれた。教授が来広し色々お話をされたが、産婦人科はじつにきびしい状態になっている。とにかく産婦人科 を選ぶ新卒の医師が少ないので、大学病院での仕事・診療もままならず現在いる医師の負担が増えており、医師を派遣していた関連病院をどんどん減らさざるを 得ない状況になっている。ここ広島でも同門の名簿27人中私はなんと17番目である。卒業年度順になっていて17番目ということは私より若い医師はたった 10人しかいないということである。若い人が来ない科は滅びるというが実に大変なことである。産婦人科を選んでいても、激務と訴訟に嫌気がさして別の科に 替わって行った同僚や後輩も多く、特に産科は現在のところ苦労しても報われない科という評価が定着してしまっている。この評価は自然に現在の医学生に伝わ り、かくして新入医局員はいなくなるというわけである。現在のところ有効な打開策はない。きっと行きつくところまで行くのだろう。

ビルの忘年会

平成18年11月25日(土)
朝スタッフより電話あり、自転車で出勤中車と接触事故にあったとのこと。幸い打撲程度ですんだようで昼には出てくることができてよかった。でもやはり大事 をとって早退してもらうことにした。当院では今年の夏に別のスタッフが交通事故で入院する騒ぎがあったし、こうなればお払いでもした方がいいのかもしれな い。
さて、今日はビルの忘年会である。毎年11月の末に行われているが、なんと!去年の忘年会からもう1年経ったのである。現在地に開業して今回で10回目の 忘年会になる。開業したのはつい昨日のように思え、歳月の過ぎるのは「疾きこと風の如く」である。人生の残りの時間が短くなればなるほど時のたつのが速く なると思われる。速くてもいいからつつがなく過ごしていけるのが一番だと思う今日この頃である。

医局制度をなくしてはダメだ

平成18年11月22日(水)
毎年この時期になると母校の産婦人科同門会から会員名簿が送られてくる。眺めるたびに最近の新入医局員の少ないことを改めて感じる。
我々のころは毎年平均10数人は入局しており、県内県外を含め様々な病院に赴任を命じられた。それがどんなに僻地であろうと過酷な労働環境であろうと、教 授の命令は絶対であり泣く泣く赴任したものである。後で考えるといやだと思うようなところほど得られるものが多かったように思う。
医局制度は僻地も含め医師をうまく配置させ、卒後教育も大学が責任をもって行い、困った医師の配置転換や再教育をするなど総合的に見ていい制度であったと いっていい。そしてそれが日本の医療をWHOの評価で世界最高にした原動力ではなかったか。それなのになにを血迷ったのかアメリカの真似をして研修制度の 改革、マッチングなど役人の考えそうな制度改革のための改革をやろうとしている。笑止千万である。いまの状態が世界最高ならそのままでいいではないか。む しろアメリカやヨーロッパに真似をさせてやるぐらいの気構えでいればいいのである。
すでに僻地に医師がいなくなるなどさまざまな弊害がおこっている。あきれたことに国は医師を増やせば僻地にも行くようになるだろうなどと恥の上塗りのよう な政策を発表している。役人の想像力のなさにはあきれてものも言えない。ことは簡単である。元の制度の戻せばいいのである。民間であればこんなバカなこと をやっていればつぶれてしまうのでやるわけがない。お上が主導してやることにろくなことがないと思うのは、私だけではないと思う。