謹賀新年(平成20年)

平成20年1月4日(金)
新年おめでとうございます。
今日から診療開始である。正月休みは産婦人科医会の年会報をまとめなければならず、結構クリニックにこもって仕事をしていたので、あまり休んだ気がしない。昨年も同じことをしたのだが、初めてにしてはスムーズにできたので、今年も大丈夫だろうと油断していたのである。もっと早くから原稿依頼その他しておくべきであった。愕然として焦りまくっているが、原稿を頼まれる先生方も迷惑なことであろう。大いに反省している。やはり慣れないデスクワークは、鉢巻を締めてかからないとダメである。
今年は反省から始まってしまった。デスクワークに比べて自分にとっては診療の方がはるかに楽である。かつて赤ちゃんをとりあげていた頃は、お産の進行の急変に対してもかってに体が動いてすばやく対処でき、天職だと思っていたぐらいである。今はお産はしていないが、当院を受診した人には、受診してよかった、と思ってもらえるようにしていきたい。

今年もあと2日

平成19年12月30日(日)
今年も残すところあと2日となった。
クリニックは28日まででおしまい、29日は会報のまとめと今年最後の尺八の稽古、今日からが冬休みである。昨年に続いて休み中にしておかなければならないことが多く、あまりのんびりとできないが仕方がない。早いもので開業して11回目の正月を迎えることになるが、毎日の積み重ねでいつの間にかそうなったという感じである。医療を取りまく情勢も、変わっていくだろうが、できることを淡々とやっていくしかないと思う。
一年間お世話になりました。来年もよろしくお願い申し上げます。

いい薬なのに

平成19年12月26日(水)
分娩誘発について、英米ではPGE2を子宮頚管内に入れることにより、安全でスムーズにお産ができることから、そのように使うことが認められている。
この薬は初めは内服薬として開発され、1時間ごとに1錠内服することで陣痛が起こり、お産がはじまるというものであり20年以上前からわが国でも使われている。ただし、実際に使ってみてあまり有効ではないという印象であったが、頚管内に入れることで熟化を促し分娩の誘発には最適であることがわかってきた。そのため、米英では頚管内に入れることが承認され使われている。現在わが国で承認されている分娩誘発法よりも、はるかに優れていると思われる。
防衛医大の初代産婦人科教授の加藤先生が、この方法の安全性・優位性を基礎からきちんと研究され、データを発表されているにもかかわらず、わが国では頚管内投与の承認どころかその議論さえ起きていない。分娩誘発自体がタブー視されている現状では無理ないかもしれないが、いいものは認めないと結局は患者さんの不利益になると思う。「羹に懲りて膾を吹く」という愚は避けたいものである。

平和大通りのイルミネーション

平成19年12月21日(金)
いよいよ寒くなってきたので最近は自転車通勤はあまりというか、ほとんどしていない。でもたまに、天気のよさそうなそれほど寒くない日には、自転車に乗ってクリニックに行く。
朝はまだ気持ちがいいが、帰りは暗くなっていて快適とはいい難い。ただ、毎年この時期になると平和大通り両側の緑地帯に、神戸のルミナリエからヒントを得たのか、電飾がびっしりと飾られ若いカップルや子供たちに大人気で、夜になると見物客でにぎわう。行きかう車もやや速度を落とすので、いつも道路が渋滞している。それらを横目に見ながら自転車をゆっくり走らせるのは結構楽しいことである。これは体調維持にも良いので、飲みのない日はできるだけ通勤に自転車を使おうと思う。

世界最下位

平成19年12月15日(土)
世界のコンドーム市場で20%のシェアを持つ英国のデュレックス社が、41カ国35万人以上の男女を対象に行った2004年の各国セックス比較調査では、フランスが2年連続世界1で1年間に平均137回セックスを行っていたという。それに対してわが国は中国や韓国にも及ばず、連続世界最下位の46回だそうである。
これを見てわが国でエイズの蔓延が世界でも稀なほど少ない理由がわかった。やはり日本人は性的におとなしいのである。こういった客観的な数字をみれば、若者に性教育を!とことさらに言う必要はないのではと思ってしまう。それでもこの狭い日本に1億人以上の人が住んでいるのだから、生殖という意味では問題ないのだろう。なかなか興味深い調査結果ではある。

適量を守る

平成19年12月10日(月)
先週から忘年会やら飲み会が立て込んでいて、アルコールを飲む機会が多いので、量を控えめにしないと体がもたない。家で飲む量ぐらいにしておけば、それほど体には負担にならないと思うが、なかなか難しく、つい量が増えてしまうのが困る。
こんな時いつも思うのは、アルコールがおいしく飲めてしかもたくさんは飲めない体質でよかったということである。さまざまな会でアルコールが飲めないほどつまらないことはないし、料理をおいしく食べるためにアルコールは必須であるが、飲み過ぎは体をこわす。その点、自分は適量を過ぎると体が受けつけなくなるので、その手前で止めておくようにしている。皆それぞれ適量があり、それぞれの適量まで飲まないと満足しないようである。自分の適量はわかっているのでだいたいコントロールできるが、たまに二日酔いになるのも仕方ないことかもしれない。

地区医師会忘年会

平成19年12月4日(火)
昨日は地区医師会の忘年会があった。毎年この会があるたびに感じることだが、この狭い地区になんと多くの医療機関があることか。広島で単位面積あたり一番多いということは、中四国で一番ということである。それだけ人が集中しているということだろうが、田舎出身の自分には想像を絶することである。
この地に開業して10年過ぎたが周辺の環境はかなり変わってきた。まず、向かいの袋町小学校が建て替えられて市の統合施設の一部になり、地下は駐輪場になった。並びのダイエーは撤退し、デオデオとダイソーなどが入った。アンデルセンのとなりに本通りヒルズ(なんと恐れ知らずのネーミングだろう)ができた。もとよりテナントが変わった例は数知れず。筋向いの深井ビルの一階には10年前にはミスタードーナッツがあったがスターバックスコーヒーになり今ではセブンイレブンになっている。
クリニックの地図をタウンページに載せているが、ランドマークにしているような施設が変わるとその度に変更しなければならない。めんどうであるがそれだけダイナミックな地域だということだろう。

師走の会合

平成19年12月1日(土)
早いものでもう師走である。今のところはあまり寒くないがいずれ厳寒となるだろう。今月は忘年会や飲み会、その他の会合がつまっていて、月末まで体力が持つか心配である。
まあ、飲み過ぎないようにすればいいのだろうが、おいしいとつい飲んでしまうのが困る。外で飲まない場合は家で晩酌をするので結局は同じだけれど、やはり家では飲みすぎることはめったにないので安心である。アルコールに弱い人間の方が、アルコールが原因のがんになりやすいというがなんのその。五十を過ぎればあとは余生である。タバコをやめて5年は過ぎたが、美味しいものを食べることとそれに付随するアルコールはいつまでも楽しみたいものである。

スキル習得には1万時間

平成19年11月27日(火)
プロといわれるようなスキルを身につけるためには、それに1万時間かけることがひとつの目安だそうだ。確かにどんなことでもそれぐらい時間をかければ一人前になれるだろう。逆にいえばそれぐらい時間をかけてやっと一人前になれる最低条件が満たされたということである。
昔から区切りの期間として3年、10年という単位がよく使われている。1日10時間そのことにたずさわるとして1年330日で3千3百時間、3年で1万時間になる。「石の上にも三年」というが、なるほどぴったりである。3年も修業すればある程度の目安ができて、そこからさらに続けるかどうか決めることができるのである。そして、10年修業すれば熟練しているといえるだろう。芸術系の場合は才能の有無が大きいからいちがいにはいえないが、それでも1万時間かければ形にはなると思う。さて自分にとっての尺八の演奏はどうなのだろうか。

胡祭り

平成19年11月21日(水)
商売繁盛を祈る胡祭りが胡町で18日から3日間行われた。平和通り恒例のライトアップも重なって、夕方から人出が多くみられた。縁起もので熊手を買って年々大きくしていくのが慣わしである。この3日間は前から決まっている会合以外は飲みに出ないようにしている。
師走になると忘年会と称して会合や飲み会が増えてくる。自分のアルコールの適量は決まっているので、遅くまで飲まない限り酔っ払うことはない。日本酒なら3合も飲めば充分でそれ以上はいらない。おいしく味わえるのだけれど、なにしろアルコールに弱いのでこれでいいのだ。実に安上がりにできているのがありがたい。