ウオーキング

平成21年5月30日(土)
最近久しくやっていなかったウオーキングを復活させた。開業してから運動不足の解消のため、夜食事の後カミさんと近所を歩くようにしていたが、いつの間にか晩酌と食事の後はそのまま寝るようになってしまっていたのである。
クリニックまではできるだけ自転車で通うようにしてはいるが、運動不足は解消できない。少しでもじっとしていると、体を動かしたくなる。かといって激しい運動はもうできそうにない。だから音楽を聞きながら、話をしながら歩くのが一番無理がなく長続きしそうなのだ。新球場あたりまで往復するとちょうどいい距離である。いつまで続くかわからないが、しばらくはやってみるつもりだ。

おいしい昼食

平成21年5月23日(土)
年のせいか昔と比べて食べる量が減っている。それにもかかわらず体重が減らないのはどうしたことか。ずいぶん前から朝はコーヒーのみ。昼と夜はふつうに食べるようにしている。もっとも夜は晩酌するので、ご飯は茶碗半分ぐらいであとはつまみばかりである。つまみは肉と魚を適当におりまぜて多種用意してビールと冷酒で食べる。だから昼飯は最も普通の食事となる。以前朝食を食べると昼が欲しくなくなるので朝食をやめて以来、このスタイルを続けている。
昼食はクリニックの近くで食べるが、おいしい店がたくさんあるのでどこにしようか考えるのも楽しい。うどん、そば、てんぷら、すし、カレー、串焼き、とんかつ、ピザ、焼き飯、ラーメン、小料理などそれぞれ行く店は決まっていて注文するものも店ごとにほぼ同じである。我ながら保守的だと思うが、好みはそんなに変わるものではないので仕方ない。でもどの店もじつにおいしいし、レベルが高いと思う。このあたりは広島でも最も飲食店の集中しているところなので、選べることはありがたいことである。

脳死はヒトの死か

平成21年5月16日(土)
脳死についての新たな取り決めが検討されている。脳死は人の死か、という問題である。
ヒトの死とは心臓停止、呼吸の停止、瞳孔散大が不可逆的におこった状態をいうことが今までの常識であった。でも、臓器移植のためには脳死のみで死と確定しないと移植できないことがわかったので、脳死をヒトの死と決めて臓器移植をしているのが欧米の国々である。わが国では死生観が欧米と異なっているために、脳死をヒトの死と認めるには違和感があり、さらに臓器移植に対しても同様の気持ちがあった。だからこれだけ時間をかけて議論しても先へ進まない。
わが国の死生観は欧米とは異なっているが、長い歴史に基づいてできたものであるから、我々の心情に即している。このままでいいと思うのである。

休日は新幹線

平成21年5月9日(土)
連休明けはさすがに忙しかったが今日はもう平常のペースだ。連休は一日岡山へ日帰りで行ったが、高速道路は混雑が予想されたので新幹線で往復したところ大正解だった。その日は高速道路が上下線共に事故があったのでかなり渋滞したとの報道があったからだ。もっとも友人宅で酒盛りをする予定だったので車では行けないのでちょうどよかった。
今回の連休の事故の多さは予想以上だったようだが、責任はすべて政府にある。マスコミはどうして政府のばかげた政策を批判しないのだろう。高速道路の通行費を安くしたために、かえって国民を苦しめてしまったのである。こんな単純なこともわからない指導者とそれに迎合するマスコミを思うと、この国がますます壊れていくようで怖いことである。

高速道路無料化に思う

5月2日(土)
大型連休が始まったが、当院は祝祭日以外は開院しているので本日もいつもと同じである。
今年は、高速道路はETCがあれば土日祝日は1000円というふざけたことを始めたせいで、混みまくることは必然である。この前の日曜日でも志和・広島間が20Kmの渋滞となっていた。まったく政府は国民を舐めきっているとしかおもえない政策を次々と打ち出してくる。とはいえ、国民はこの程度の政策で政府与党に投票しようとするだろうか。もちろん1,2000円はありがたく頂くし、ETCも付けたいと思う。でも今乗っている車は実に快適で気に入っているが、もう10年も乗っているのでそろそろ買い替えの時期になっている。だから今ETCをつけても困ることになるのでETCは付けない。高速道路を正規のお金を払って利用するのは損した気分になるので使いたくないのが本音であるが、どうしても必要なこともある。
連休の間はあまり遠くに行かず、近場でのんびりするのがいい。もっといえば仕事をしているのが一番賢いのかもしれない。そして混んでない普通の時にゆっくり休んで旅行すれば快適だろう。現実では無理な話だけれど。

養老孟司氏の本

平成21年4月25日(土)
このところ養老孟司にはまっている。以前「バカの壁」がベストセラーになった頃にはあまり興味がなかったのだが、色々読んでみるとものの見方がユニークだけれど腑に落ちて思わず「そうなんだ」とうなずいてしまう。
著者は東大で解剖を30年にわたってやりながら思索してきたが、解剖学の手法と緻密な頭脳がこの考え方を生んだのだろう。ヒトを脳と身体に分けてとらえると同時に、人間の世界を脳が創り出した環境=近代化と自然=田舎に対比してみるという考え方は、そう言われてみればさまざまの人の世の現象に説明をつけることができる真理だと言ってもいいのではなかろうか。
すぐれた人の考えを知ることができることは、じつに幸せなことである。

過剰診療?

平成21年4月17日(金)
病気に対する対処の仕方は個々の医師によってずいぶん違うものである。
2年ぐらい前に当科で子宮筋腫と診断した患者さんがおられた。症状も軽度で貧血もなく経過観察で問題ないので、年に1回ぐらい診せてくださいと言っておいたがその後は来られていなかった。ところが最近その患者さんが、他院で手術を勧められたので驚いてMRIの写真を持って意見を聞きに来院された。
他院で子宮がん検診をした時に子宮筋腫を指摘されてMRI検査を勧められ、そのあとで手術を勧められたそうである。聞けば症状はあまりないようなので、筋腫がよほど大きくなったのかと思って超音波検査をしてみたが、2年前と比べてあまり変化はない。そこで、「2年前の状態と現在の状態と比較してみても今手術が必要とは思いません、手術は最終手段であって軽々しくするものではありません、現在症状があって困っているわけでもないのに手術は勧めません、今後は超音波検査でフォローすればいいです」とお答えした。
かつて子宮筋腫といえば手術をするという時代があった。現在はできるだけ保存的に治療するようになっているし、実際ホルモンを抑える薬や低用量ピルなど有効な方法があるので、手術しなくて済むようになっている。実にいいことである。この度は同じ患者さんに対して医師によって検査をどれだけするのか、治療をどうするのかなどずいぶん意見が違うことを痛感した次第である。

ピルの使用を妨げるもの

平成21年4月11日(土)
中絶手術をして一番傷つくのは女性だから、すべてが終わって落ち着いた後でピルを勧めるようにしている。でもたまに、一旦ピルを飲みだしたのに、パートナーに反対されてやめる人もいる。
理由を聞いてみるとパートナーが「ピルは体に悪いのではないか」と言うらしいが、中絶と比べてどちらが悪いというのだろう。男性は痛くも痒くもないだろうが、実際に中絶手術を受けるのは女性である。今後は絶対に妊娠しないという自信があるのだろうか。コンドームを使っても妊娠する可能性は結構高いのに、もしまた妊娠したらどうするのだろう。今度は生むようにするのなら何も言うことはないが、そうでないのなら結局傷つくのはパートナーの女性である。
神代の昔から、女性は妊娠を自分でコントロールできなかった。そのために死に至るまでの様々の悲劇がおこってきたのであり、それをなくすために開発されたピルというすぐれた避妊の技術を使わない手はない。まことに残念なことである。

花見の季節

平成21年4月3日(金)
今週は桜も咲いて花見の時期になったがあいにくの雨と寒さであまり盛り上がってないようだ。昨日は午後からクリニックが休みなので、夕食を早めに済ましてカミさんと比治山に夜桜見物としゃれこんでみた。サティでアルコールを少し仕入れてスカイウオークで登り、広場へ行ってみたが、寒さのせいか花見客はちらほら。暗いし冷えるし、早めに切り上げてしまった。桜はやはり暖かい日に散り際を眺めるのが一番だと思う。今度の日曜日は天気が良ければ絶好の花見日和になるだろう。
今朝自宅近くのマンションで、今年入学したばかりの娘さんとその母親と思われる人が、今から大学の入学式に出るのだろう、きちんとスーツを着て写真を撮って、大学へ向かっていく場面を見た。娘さんのために新しくマンションを借りてやって、うれしさや心配などいろいろな思いがあるのだろう。新入学の娘さんも、合格した喜びとこれからの生活への期待と不安などが感じられて、いいなあ、これからいろいろなことがあるだろうけど頑張ってやと思ったことである。

風の歌

平成21年3月30日(月)
このところ尺八の演奏会に行っていなかったので、やや演奏会飢餓状態になったので、知り合いの人に頼んでチケットを手配してもらい早速行ってみた。
島原帆山先生の系列の会なのでなかなか良かった。何人かプロをゲストとして招いており、そのなかの「風の歌」という曲を聞いた時は鳥肌が立つぐらい素晴らしいと思った。これはあの琴の名手沢井忠夫作曲の琴と尺八の曲で、初めて聞いた時からいつの日か自分も吹けるようになりたいと思っていた曲である。音も表現もすばらしく、プロのすごさに感じ入った次第である。この日はこの演奏を聴けただけでも充分だと思ったぐらいであった。
6月には藤原道山が広島に来るそうなのでこちらもぜひ行ってみたい。