日付別記事一覧 2026年1月30日

中絶について

令和8年1月30日
最近、患者さんから「先生の所は人工妊娠中絶の値段が一番安いですね」といわれる。当院では1,998年からおこなっているが、はじめは9万円、その後徐々に上がって現在は10万円でおこなっているが決して安いとは思わない。いままでに数千件を超えているが、毎回緊張して行っている。お産もそうだけれど何が起きるかわからないから常にあらゆることに気を配りながら行うので、気力がなくなったら手術は止めようと思っている。
薬による中絶も日本で解禁されたが、おこなう施設はごくわずかである。いつ痛みが始まって出血がおこり、どれくらいの時間がかかるのかわからないから24時間対処できる施設でないと薬の処方ができないからだ。さらに完全に中絶できず残る場合もあり、その時は中絶術を行わないとダメだから、患者さんには二重に負担がかかることになる。
我々の仕事は、妊娠して子供が欲しい人と、どうしても産めない人の両方をみることで、どちらもその人にとっては真実なのだ。そのことを心して診療する日々である。