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「コロナワクチン後の世界を生きる」

令和7年3月6日
表題は新潟大学医学部名誉教授で、循環器専門医、数々の重要な仕事を歴任してきた岡田正彦氏の新刊である。新型コロナが日本で流行するようになったころ、氏の勤務する介護施設にいた認知症の高齢女性がコロナによる肺炎で死亡した。施設での感染者は18名に及んだが、厚労省は以後亡くなった患者さんがPCR陽性なら死因はすべてコロナが原因だとするように通達した。このことに疑問を持ち、氏のホームページを「新型コロナのエビデンス」と改名し、最新情報を毎日更新した。2,021年初頭、新型コロナワクチンが登場してからはワクチンに絡む疑惑を中心に更新した。
世界中の論文を読み込み、信頼できるものをわかりやすく説明し、疑問点も提示し、多くの人が目に止めるようになった。コロナが2類感染症でなくなってからも更新していて世界中の研究成果を提示している。日本でのコロナ対策が正しかったのか、間違えていたのならどこに問題があったのかなど、新型コロナ感染の総括をすべきなのにだれもしない。特に厚労省が先頭に立って行うべきなのに。マスコミも毎日怖いぞと煽りまくった反省もない。厚労省の委員会も当たらず触らず、何の意味もない予防・治療を薦め、飲食店をはじめ社会が大きく傷を負った。欧米のメガファーマはワクチンを売りまくり巨額の利益を上げた。
岡田氏の今までの新型コロナの経緯を冷静に分析してまとめたこの著書は、まじめで能力の高い学者が信頼できる論文や各国の発表などを冷静に真摯に分析し、わかりやすく教示してくれている貴重な著作である。
氏のような人がいると思うと、まだまだ日本は大丈夫だと思える。ありがたいことだ。