月別記事一覧 2025年1月

ウオーキング

令和7年1月28日
令和4年2月、コロナ感染で入院した後から脚力が落ちたように感じるので、できるだけ歩くようにしている。仕事があるのでなかなか歩数が稼げないが、毎日スマホの歩数計を見て少しでも増やそうと思っている。休日は比治山を歩いたり、買い物も市内中心まで歩いたりしている。部屋に踏み台を置き、昇り降り運動もする。いろいろやっていると少しずつ脚力が回復してくるのを感じることがあり、素直にうれしい。退院してパスタの店の掘りごたつ風のテーブルで、立ち上がるのが難しかったことがあった。市内電車に乗るときに足に力が入らず転んだこともある。今は大丈夫だが回復には時間がかかるものだと思った。
休日は1万歩以上、普段は6千歩以上歩きたいと思っているが天気によっては無理なこともある。父親は92歳になる直前に亡くなったが、90歳の頃から杖を突いてそろそろとしか歩けなくなっていた。足から衰えるというが、ウオーキングは脚力維持のためにも大切なことである。

週刊新潮

令和7年1月21日
毎週買って読むのは週刊新潮である。連載しているエッセイ・コラムも面白いものが多く、一通り読んで「うまいな!」と思うことがよくある。たとえば五木寛之氏の「生き抜くヒント」であるが毎週よく話があるなと思うが、レベルが保たれていて御年を考えればすごいことだ。今回は「川柳的正月風景」と題して面白い話を展開している。最後に金沢で目にした一句を披露している。「気に入らぬ風もあろうに柳かな」確かに名作だ。
里見清一氏の「井の中の蛙」もいい。緻密な頭脳とやさしさが感じられる医学を中心としたエッセイで、考えさせられることが多い。佐藤優氏の連載もいいし、燃え殻氏のエッセイも思わず読んでしまい「うまいな」と思う。渡辺明棋士と吉原由香里棋士の「気になる一手」もいつも棋譜を目で追って考え、回答を見る。坂上忍氏の「スジ論」は氏の硬質な意志と動物への愛情が感じられて必ず読む。桜井よしこ氏の「日本ルネッサンス」高山正之氏の「変見自在」も実に面白い。週刊新潮が好きだ。毎週読むのが楽しみである。

「透析を止めた日」

令和7年1月14日
表題は広島生まれのノンフィクション作家、広島大学特別招聘教授、堀川恵子氏の近著である。氏は当時、広島のテレビ局でディレクターとして活躍しており、その頃から夫となったNHK渋谷放送局のプロデューサー、林新氏を知っていた。番組で賞をもらうたびに林氏は1等、自分は2等のことが多く、悔しい思いをしていたが、堀川氏がフリーのディレクターとして上京し最初に書いた番組企画書「ヒロシマ・戦禍の恋文~女優森下顕子の被爆」をNHKに提案し制作することになったプロデューサーが林新氏だった。仕事を通じて林氏の能力に惹かれ、尊敬し一緒に生活することになったが、林氏は多嚢胞腎のため腎不全になりすでに血液透析をしていた。
透析は週3回、4時間ずつかかり、その間は腕を動かせないし苦痛が強く、何より施設までの往復の時間も必要だ。でも透析をしなければ生きて行けない。毎日の生活も水分制限や食物の制限もありつらい耐える日々が続く。堀川氏は夫を全身全霊で支えながら生活、作家としての執筆を行う。夫は次第に弱っていき透析を受ける力もなくなっていく。足にできた壊疽の耐えがたい痛みに苦しみながら「透析患者には緩和医療が受けられない」との言葉に絶望的になる。最期を看取ってしばらく茫然自失の日が続くが、編集者の勧めもあり我が国の腎不全の患者、透析の実態など調べていくうちに、日本には腎不全に対してよい医療を提供している施設・医師がいることがわかってきて希望を持つようになった。その一つが腹膜透析である。介護施設・医療スタッフと力を合わせ患者は自宅で安らかに逝くことができるようになった地域・施設を取材し、紹介している。素晴らしい著作に巡り合ったと思う。

新年おめでとうございます

令和7年1月6日
今年もよろしくお願いします。
1月4日から診療を開始したが、休み明けのせいか忙しい半日だった。今年も今までと同じ姿勢で診療をするつもりである。今年は院内の内装の手入れと電子カルテの導入を考えている。タイピングが指一本でしかできないので、果たして電子カルテが使えるか心配だけれど、厚労省が2,030年からは紙カルテ廃止を言っているので仕方ないことだろう。従来の保険証も使えなくなりマイナンバーカードに紐づけされた保険証になるのだから、マイナカードを導入していない医療機関は診療できなくなるのである。
今は当院は現金だけを扱っているが将来はカードやペイペイを使えるようにしないとだめなんだろうと思っている。今まで何の問題もなくおこなってきたことが変わってしまうのも時代の流れなのだろう。今はほぼ全員がスマホを持つ時代だが、こんな時代が来るなんて子供の頃は考えたこともなかった。電話、メール、カメラ、動画、ゲームなどほとんど何でもできるコンピュータを子供まで持つようになるとは!これから先どうなっていくのか予測がつかないというのが正直な気持ちである。