月別記事一覧 2024年9月

開院27周年

令和6年9月13日
平成9年の9月10日に開院して27年周年、28年目に入った。一日、一日を繰り返しているうちにあっという間に過ぎてしまったというのが実感である。初めの頃はまだ若いし元気だったので、できることは何でもやってみたが、次第に一番有用で合理的な診断・治療法に落ち着いてくる。患者さんの負担をできるだけ少なくするように考えて、必要な検査のみ行い、検査結果などは電話で済ませるようにしている。結果だけを聞くためにわざわざ来院されるのは気の毒だからである。異常がある場合は来院するようにお話しするが。また、予約制にせず、困ったらいつでも来院できるようにしている。手術など予定しなければならないものは別であるが。
この27年で変わってきたことは、まずピルが解禁されたことである。それまでは副作用がやや多い中用量のピルしかなかったが、副作用の少ない低用量のピル(海外ではずっと前から使われていた)のおかげで多くの女性が生理痛の緩和、避妊、生理周期の安定などが可能になった。さらに超低用量ピルも使えるようになり、この分野がやっと欧米なみになった。
次に診断機器、経腟超音波の解像度も進み、産婦人科診療には必須となっている。また、無床診療所でも人工妊娠中絶が行えるようになったことも大きなことであった。それまでは入院施設のある病院でしか行えなかったので、資格を持っていても患者さんに頼まれても行えなかったのである。
これからも変わって行くことはあるだろうが、日々真剣に診療していくことだけは変わらないと思う。老いていくのは仕方ないが頑張っていきたいと思う。

最近の読書

令和6年9月6日
以前は本屋で興味を引く本を見つけたらすぐに買って2~3日のうちに読んでいたが、最近ではすぐには読まないで「積んでおく、つんどく」が増えてきた。新聞や週刊誌の書評欄で見て取り寄せることもあるし、先日は養老孟司氏の「虫展」で陳列されていた「虫は人の鏡」も買ったし、「ホキ美術館展」で見つけた画家・野田弘氏の「写実を生きる」も買ったがまだどちらも読んでいない。こうして「つんどく・積読」が増えていくのである。
嵐山光三郎氏の「老人は荒野をめざす」も三分の一くらいしか読んでないし、青山透子氏の「日航123便墜落の新事実」も読みかけである。昼休みに一人で食事に出るときは、たいてい本持参であるがそんなに読めるものではない。でも手持無沙汰の時は活字がないと落ち着かないので、何かしら読んでいる。たとえマンションの広告でも目で追うのである。忙しい時ほど読みたくなるもので、以前はすごいスピードで次々と読んでいたものだ。本屋へ行くと、つい買ってしまうのでこれからも積読が増えていくんだろうな。