月別記事一覧 2024年5月

「俺は100歳まで生きると決めた」

令和6年5月31日
表題は歌手で俳優の加山雄三氏の著作である。現代の健康ブームにまさにぴったりの作品で、思わず手に取ってみた。氏はもうすぐ87歳になるというが心身ともに健康で意欲も充分あり、やりたいこと(作曲・ラジオ出演・油絵・飛鳥の名誉船長など)もたくさんあるそうだ。自前の歯も27本あり毎朝スクワットをしているという。タバコは52歳で止め、酒は63歳で止めた。奥さんの松本めぐみと「エレキの若大将」で共演し結婚、ずっとおしどり夫婦を続けている。80歳になった時に脳梗塞で入院、幸い後遺症なく退院したがその後小脳出血も経験、それでも生活に不自由はない。また、80歳の時に持ち船の「光進丸」が原因不明の炎上し、沈没させたが「船の維持に相当な費用がかかるのでかえって良かった」と気持ちを切り替えている。
加山氏のすごさは身体が丈夫なこともあるが気持ちが常に前向きでへこたれないことだと思う。33歳の時におじが経営していたパシフィックホテル茅ケ崎が倒産、おじは姿をくらましたので、書類上の共同経営者の加山氏が23億円の負債を抱えてしまった。それでも気を取り直して返していこうと決め、コツコツ頑張っていたらホテルが17億円で売れてずいぶん楽になったという。気の持ちようが一番大切なことを教えてくれる著作である。

久しぶりの枝雀

令和6年5月24日
このところ桂枝雀のDVDを見ている。以前、はまっていた時に集めたCD、DVDなどが沢山あるがここ5~6年は一切見ていなかった。最近、ふと枝雀を見ようと思って再見するとやはり面白い。今見ているのは「枝雀落語大全」でDVD40枚あり1枚に2席の落語が収録されているので約80席の話が鑑賞できる。どれも熱演で1席語るだけで疲れるだろうと思ってしまうが、お客さんに笑ってもらおうと必死になっているのが伝わってくる。普段の会話やマクラの部分は自然で面白いのだが、古典落語のなると制約があるのでその中で笑いをとるのは難しいのだろう。もちろん枝雀の落語は抜群に面白いのだが、先達から教わったとおりに演じたものを自分の解釈で変えていった部分も多い。いつも落語のことを考え、稽古し新作落語もつくり(これがまた面白い)まさに落語一筋だった。
枝雀は20代の時に「鬱」になりその時は短時間で回復したのだが50代後半に再び「鬱」になり回復し始めた時に不幸なことがおこりこの世を去った。師である桂米朝は50代の枝雀をほめていたというが、落ち着いてきていい感じになっていたと思う。今生きていたらどんな落語を語っていたか見てみたいものである。

本の整理

令和6年5月17日
自宅の部屋の本棚もクリニックの部屋も本が溢れて置く場所がなくなっている。本棚にはもちろん入りきらず床に積み重ねているが、どうしようもなくなってきた。先日、自宅のマンガや本を段ボール2箱に詰めてBOOK OFFへ持ち込んだら4,000円くらいになった。あと20箱くらいは整理しないと本棚がきれいにならない。昔からこれは!と思って読んだ本は残しておきたいし、少しでも心に残る部分のある本も残しておきたい。もちろんマンガもいいものは残しておきたい。今一番余っているのは(故)さいとうかをのマンガで、ゴルゴ13シリーズ、仕掛け人藤枝梅安シリーズ、雲盗り暫平シリーズで10箱ぐらいあるかも。
古い本でもその当時は琴線に触れ熱心に読んだものは捨てることができない。実際に読み返すと、その頃のことが思い出されて何とも言えない気持ちになる。やはり本とはいいものだと思うが問題は置き場所である。困ったものだ。

休日診療

令和6年5月12日
今日は広島市の休日当番医として産婦人科の診療にあたる日である。年に2~3回まわってくるが、最近は休日が増えたのと施設が減っているため回数が増えてきた。日曜日はゆっくり休みたいがそうもいかない。順番なので連休の中日に当たることもあるし、外せない用事のある日に当たることもある。何回か頼まれて替わってあげたこともあるが、替わってもらったこともある。数か月前に医師会から都合を確認する文書が届くので、予定が決まっている場合はあらかじめ連絡すれば替えてくれる。問題は急な変更で一昨年コロナで入院した時は、知り合いの医師に代わってもらって事なきを得たが、ありがたいことであった。
ただ休日当番に来院する患者さんの数は、産婦人科が最も少なく内科や耳鼻科の患者数と比べると五分の一ぐらいで、果たして必要なのだろうかと思うこともある。最も診療が必要になる妊婦さんは、お産する予定の病院にいつでも相談できるので休日診療の産婦人科には来ないからだ。結構ヒマであるが替わりに日頃できない雑用などができるので、まあいいかと思う。

連休の谷間

令和6年5月2日
今、ゴールデンウイークで長い場合は10連休だというが、当院は暦どおりで4月30日、5月1日、2日は診療している。この連休の谷間は来院者が増えているが「他院で薬を貰っているけれどそこが閉まっているから来た」という人も多い。自分は海外旅行に興味がないし、混雑する上に値段の高くなるこの時期はあまり出かけたくない。もっとも今回は娘の嫁いでいる信州へ行く予定ではあるが。
昨日とは打って変わって今日は快晴で気温も高くなり、初夏のようだ。「夏も近づく八十八夜」と歌いたくなるような日差しである。そういえば「八十八夜」は立春から数えて88日、今年は5月1日が八十八夜だったそうだ。まさに暦どおりで先達はうまいこと言ったものだと感心する。いずれにせよ明日から4日間はゆっくり(でもないか)休めるのはありがたい。このところ忙しくて疲れている。リフレッシュするぞ!