令和3年11月24日
毎年この季節は祝日も多く、国内旅行するのが常であったが、この2年ほとんど出かけていない。昨日の京都の人出は外国人なしでコロナ前ぐらい多かったそうだが、県内も人出が戻っているようだ。車で通過しただけだが、宮島も駐車場は一杯で「うえの」前も多くの人があなご弁当を求めていた。岩国の吉香公園に行ってみたが、駐車場が一杯であきらめた。以前は結構すいていたのでやはり人出が戻ってきたのだろう。じつにいいことである。
コロナ第5波の時の緊急事態宣言は、オリンピックに備えて、まだコロナ感染者が増える前から発令したにもかかわらず、ぐんぐん増えていって自然に減っていった。緊急事態宣言は何の効果もなかったということである。分科会の尾身会長をはじめ有識者たちは「なぜそうなったのかわからない」と言って、何の反省もしていないように見える。緊急事態宣言と禁酒令によってどれだけの人たちが職を失い、経済的犠牲を被ったかを考えると、責任を取るべきである。もちろんマスコミも同罪である。早急にコロナを5類感染症にすべきである。
月別記事一覧 2021年11月
人出が増えた
WEB講演会
令和3年11月17日
「女性外陰部における潰瘍性および腫瘍性病変の鑑別ー性ヘルペスと梅毒を中心にー」と題した愛知医科大学の野口靖之准教授のWEB講演があった。例年なら県医師会館に行って講演を聞くところであるが、講演の出席の可否を問う時期がコロナ第5派の最中だったので、WEBになったわけである。ヘルペス感染症はごく普通に見られるが、梅毒は以前はほとんど見たことがなかった。それが最近はずいぶん増えてまれな疾患ではなくなった。でも発見できればペニシリンが効くので治療できる。細菌に抗生物質を投与していくと耐性ができて効かなくなることが多いが、梅毒にはしっかり効くのである。
ヘルペスはウイルス感染症なので、発症して治癒するまでの経過はわかっている。薬は一応あるがあまり効かないけれど、一定の日数が過ぎれば風邪と同じように自然に治る。再発するが2度目以降は数日で自然に治るので、あわてて医療機関を受診しなくてもいい。これらの疾患は開業医が一番診ているだろうなと思った次第である。
久しぶりの弥山
令和3年11月10日
コロナも落ち着き紅葉も始まったので久しぶりに弥山に登った。と言ってもロープウェイを往復利用したのだけれど。場合によっては下山は歩こうかと思っていたが、気力が萎えたのである。何しろ獅子岩から展望台に登るだけで大汗をかくくらいだから、急峻な登山道を降りるのは無理だとあきらめたわけである。それでも紅葉の始まりかけた景色は素晴らしく、展望台からは瀬戸内海の島々が望め、疲れが取れる気がした。楽しみはなんといっても弁当とビールである。炊き込みご飯のおむすびを用意して、セブンでつまみとビール、酒を仕入れて頂上で食べるのは実に気持よく美味しい。弥山に登る最大の楽しみと言ってもいいだろう。以前はふもとからリュックを背負って登ったこともあったが、この時のビールは一番うまかったと思う。
ともあれ久しぶりの弥山、良い休日になった。
「京大おどろきのウイルス講義」
令和3年11月4日
表題は京都大学ウイルス・再生医科学研究所准教授、宮沢孝幸氏の著書である。氏は東大農学部畜産獣医学科で獣医師免許を取得し、大学院で動物由来ウイルスを研究、東大初の飛び級で博士号を取得、一貫してウイルス学の研究を続けている。ウイルス学は学生時代に習ったが、せいぜいヒトに感染するウイルスと予防や治療についてで、本質的なことは理解していなかったが、この本を読むと実にわかりやすくウイルスの由来、生物との関わり合い、歴史などが簡潔に書かれていて目からうろこが何枚も落ちた。近年まれな名著だと思う。
この2年間はコロナで大変だったが、ウイルスについてのこのような本質的な情報を教示されると、政府はこのような人物の意見こそ取り入れるべきで、○○の一つ覚えのような意見しか言わない(言えない)O委員長は解任すべきだったのではないだろうか。マスコミも同罪で、なんちゃって専門家を並べて人々に不安をあおりまくった。氏の著書を読めば、基本的にウイルスは生物発生とともにあり、ウイルスのおかげで人類が生き延びることができたこともあり、簡単には対処できないことがわかる。表層海水1ccに1億のウイルスが含まれているそうだが、あらゆるところにいるウイルスをどうこうできないだろう。