日付別記事一覧 2020年10月23日

広島の蕎麦屋

令和2年10月23日
そば打ちの高橋名人が町長の頼みで豊平に「雪花山房」というざるそばだけの店を作ってから広島の手打ちそばのレベルが上がった。今から20年ぐらい前のことである。今は高橋名人は九州に移り、店も閉まっているがそば打ちを教わった弟子たちの店が県内に沢山できている。いずれも名人の味を引き継いだ美味しいそばを食べさせてくれる。
「雪花山房」は豊平の山中にあり、非常にわかりにくい場所でこんなところに店があるのかと思うような立地だった。月に数回、土日しか営業していないので、開いている日をネットで調べて行ってみると、開店前からすでにたくさんの車が停まっていて店の前の広場には人があふれていた。メニューはざるそばだけでビールを頼めばそばみそを出してくれる。なにより水がうまい。山から湧き出る水は持ち帰りもできるのでありがたい。禅寺を思わせる凛としたたたずまいが一層味を引き立てたようだった。
今、自分がよく行く蕎麦屋で名人の流れをくむ店は「宮島達磨」「手打ちそば浅枝」「手打ちそばながお」最近は行ってないが「はっぴ」などで、どの店もそれぞれ特徴があり大変美味しい。最もよく行くのは名人とは別系統の「蕎麦切り吟」で、近いので行きやすく美味しいからである。一杯飲みたいときはそごうにある「やぶそば」、ここはつまみが充実しているのがいい。酒は「菊正宗」、ここのかき揚げは絶品である。考えてみると結構充実した蕎麦屋廻りができてありがたい。また行ってみよう。