月別記事一覧 2020年1月

産婦人科研修会

令和2年1月31日
広大医学部広仁会館で広島県産婦人科医会研修会が行われた。今回は東京慈恵医大の岡本愛光教授による「卵巣癌治療における最近の話題」と、岡山大学の増山寿教授による「PIHからHDPへ~妊娠高血圧症候群 up to date~」と題した講演が行われた。どちらも今現在の医療水準を教えてくれるすばらしい内容だった。
産婦人科は研修会や講演会が多く、全部出席するとかなりの回数になる。そこでなるべく勉強になりそうな、興味深そうな会を選んで聴きに行くようにしている。この数十年の産婦人科の流れで大きな変化は、なんといっても超音波検査装置ができたことだろう。昭和55年ころから各大学で試験的に使われ出して、機械の改良と相まってみるみる普及した。さらに経膣超音波装置の出現はまさにエポックメーキングだったと思う。ほぼMRIと同等の診断ができ、何より簡便でリアルタイムに動きが観察できる。CTのように被爆することもないので子宮内の胎児の観察には最適である。それまでは胎児の発育の状態は推定するしかなく、子宮の大きさを内診で判断して妊娠3ヶ月(手拳大)妊娠4ヶ月(新生児頭大)などと教えられていたが、その必要はなくなった。不妊治療の採卵も経膣超音波装置が無ければ不可能である。我々はちょうどいい時代に生まれてありがたいことだと思う。

フルートの演奏会

令和2年1月24日
エリザベト音楽大学のセシリアホールでフルートの演奏会があった。フルートの演奏会に行くのは初めてである。広島を中心に活躍している16人のフルート奏者(主に女性)が中心になって演奏会を開いていることを初めて知ったのだが、今回はゲストにNHK交響楽団の首席フルート奏者で桐朋学園大学教授の神田寛明氏を招いての演奏会であった。
初めて聴いたがフルートだけでこれほど素晴らしい音を作り出すことができることに驚いた。圧巻は神田寛明氏のミニリサイタルで、一音もゆるがせにせずそれでいて流れるような演奏はただただ聞き入るのみだった。パガニーニの「カプリス第24番」は重音を駆使しての超絶技巧的な曲で、フルートで重音を使うことを初めて知った。最後のステージは16人のフルーティストと神田氏のコラボでグリーグの「ペール・ギュント第1組曲」、この曲は中学校の音楽の授業でレコード鑑賞で聴いたのが初めてで、好きな曲であったがフルートだけで(ピッコロ、バスフルートも含む)オーケストラに匹敵するような演奏ができることに感銘した。ソルヴェイグの歌のソロメロディを神田氏が吹くのを聴いていると、自分はこの歌が好きだったことを思い出して感慨深いものがあった。いい演奏会だった。

読書について

令和2年1月17日
読書についての初めての記憶は小学校へ上がる前、6歳と4歳上の兄たちが学校へ行ったあとヒマにまかせて兄たちが購読していた小学5年生とか6年生などの雑誌を読んでいたことである。その中で「弓鳴り為朝」という物語が好きで、弓のうまい主人公の少年がイノシシを仕留めその肉を焼いて食べるシーンは実に旨そうで、思わず喉が鳴ったものである。その時にイノシシのことを「山クジラ」というのだと知った。小学校へ上がってからは図書室の本を借りまくっていたので、特別にまとめて借りられる特権を得ていた。それ以来活字中毒というか、読書は空気や水と同じで当たり前のもので、特に意識して読書をするのではなく知らぬ間に読んでいるという状態であった。
ところが最近、本屋で面白そうな本を買っても読んでしまう前にどんどん新しいものを見つけて買ってしまうので積読(つんどく)が増えてきている。漫画も読まねばならないし週刊誌も月刊誌もDanchuなどの食べ物の雑誌も読みたいので正直、時間がないのである。TVも見たいしゲームもやりたい、フルートも吹きたい、アルコールも欠かせない、どうしたらいいのだろう。

日本統計年鑑

令和2年1月10日
令和元年の我が国の出生数は90万人を切ったそうであるが、日本統計年鑑のデータを見るといろいろなことがわかってくる。昭和40年(1965年)から5年ごとに女性の年齢階級別出生数と出生率を表にしているが、平成2年までは20代後半の女性の出生数が最も多かった。平成2年頃からこの年代の女性の出生数が減り、30代前半の女性の出生数が増えてきて平成17年(2005年)からは30代前半の女性の出生数が最大になった。
最近では20代後半の出生数と30代後半の出生数が同じになっている。これは統計史上初めてのことだと思う。さらに40代後半の出生数については、体外受精という技術が一般化する前までは200~500人ぐらいだったが、平成26年(2014年)からは1200~1400人に増えている。
昭和40年には年間180万人も出生していたのに昨年はその半分になってしまった。広島県のお産をする病院も減少の一途をたどり、新幹線の沿線以外の地域ではお産のできる施設はほとんどなくなった。世界の歴史をみれば民族の興亡は必ずあり、どんなことをしてもこの流れは止まらないだろう。戦後の何もない時代から現在の便利さに満ち溢れた時代までを経験してきた我々世代としては、いい夢を見せてもらったと思うが、まさに「諸行無常」である。

謹賀新年(令和2年)

令和2年1月4日
新年おめでとうございます。
本日より診療開始、例年通りの来院数であるがやはりピル希望の人が多い。休み明けといっても大きな変化はなく、少し長めの休みがあっただけで通常の診療になっている。ただ、クリニックの入っているビルで今日から診療しているのは当院だけのようで、それはそれでうれしい気持ちである。
今年の抱負は①体重を減らす(いつも思ってはいるのだがうまく行かない)②アルコールを控える(これもなかなかうまく行かない)③フルートをうまく吹けるようになりたい(これは努力次第だが今からでは…)ということで、初詣のときに家内安全などのメインのお願いに加えてひそかに追加お願いしておいたのだけれど、たぶんダメだろう。一年の計は元旦にありというが、本気でそう思っていないのでうまくいかないのかもしれない。ともあれ今年もよろしくお願いします。