平成29年11月17日(金)
表題の本は、孤軍奮闘して医学界に警鐘を鳴らし続けている近藤誠医師の最新刊である。この本を知ったのは、医師たちの多くが入っているメーリングリストで例によって近藤医師の本を誹謗中傷する意見が多く見られたので、逆に興味を持ち取り寄せてみたからである。
以前から近藤医師は膨大な医学論文を検討したうえで、患者のためにならない検査・治療はすべきでないといい続けているが、大半は無視するか氏の主張を読まないで反論するかだった。かつて山本夏彦氏が「わかる人は電光石火わかるが、わからない人にはいくら話してもわかってもらえない」と述べていたが、そのとおりだと思う。近藤医師の言うことを認める医師は少なからずいると思うが、大勢はなかなか変わらない。ワクチンが有用だった時代は確かにあったが、現在の日本で果たして今の膨大なワクチンが必要なのか。副作用があってもそれ以上に有用なのかを本当にきちんと検討したうえで使っているのか、氏の本を読むとかなり怪しいと思われる。
ワクチンを世界中に広めるのはWHOの方針であり、WHOのバックには巨大製薬会社がついていることは周知のことである。我が国の医学界がWHOの方針に振り回されて、ワクチンの副作用による犠牲者を出すことだけはしないように冷静に考えてもらいたいと思う。