日付別記事一覧 2015年5月15日

子宮内膜症の手術

平成27年5月15日(金)
倉敷成人病センターの太田啓明医師による子宮内膜症の腹腔鏡手術に関する講演があった。腹腔鏡手術の名手、安藤正明医師のもとで子宮内膜症をはじめ、様々な手術を精力的に行っている氏の講演はなかなか面白かった。今は腹腔鏡手術はマストの時代となり、器具もずいぶんよくなっていて細かいところは直視下の手術よりもよく見えるしうまくできる。自分が手術をしていた頃はちょうど開腹術から腹腔鏡の手術への過渡期で、ずいぶんまどろっこしい手術だなと思ったものであるが。
お腹を開いて手術するよりも小さな穴から器具を入れ、内視鏡で画面に大きく映しながら手術した方が術後の回復が早いのは確かなことであるが、何か不測のことが起きた場合すぐに対応できるのはやはり直視下で手の出せる従来の方法だろう。だから術者は直視下の技術と腹腔鏡手術の技術と両方とも習熟しなければならない。大変な時代になったものである。