平成27年2月27日(金)
ここ数日は暖かく、日中は少しだけれど汗ばむようになった。寒い日と暖かい日が数日ごとに繰り返される。三寒四温とはよく言ったものである。わが国には四季の区別があり、それぞれの時期に対応した美しい言葉がある。
二月の別名は、如月、梅見月、雪消月、初花月などがあるが、いずれもなるほどと思わせる風情が感じられる言葉である。手紙の言葉も季節に応じており、二月であれば「晩冬の候、余寒の候、春寒の候、残寒の候」などが使われる。実際の気候と微妙に異なるのは明治5年まで旧暦を使っていたためで、旧暦では季節は24に分けられていた。その24節気の一つが大寒(1月20日頃)で最も寒い頃である。それから立春(2月4日頃)、雨水(2月19日頃)、啓蟄(3月6日頃)と徐々に暖かくなる。
「春を待つ」のは万人の共通の思いだろうが、三寒四温を繰り返しながら暖かくなっていくのはまことに風情がある。