平成24年12月14日(金)
いよいよ衆議院総選挙が行われる。今ぐらい政治家に対する尊敬の気持ちがなくなっている時代はないのではあるまいか。あれだけ大見得を切って政権についた民主党のていたらくを見て、国民は完全に失望していると思われる。かといってそれに替わる政党もどんぐりの背比べのようだ。わずかに自民党や維新の会のほうがましで、ここに希望を託すしかないのだろうか。
民主主義の弱点はポピュリズム、あえて言えば衆愚政治になりやすいことだと思う。だれでも20歳になれば社会人としての責任・義務を果たしていなくても自動的に選挙権が得られる。ここが問題である。ポピュリズムに流されないためにはどうしたら良いか。やはり制限選挙にするのがいいと思う。たとえば18歳になれば誰でも選挙権を請求できるが審査があり、条件を満たさなければ選挙権は得られないようにする。曰く、国民の義務を果たしているか、ちゃんと社会生活をしているか、反社会的なことをしていないか、さまざまな判断ができるか、人のためになることをしているかなど、総合的に審査し(審査委員をどうするかという問題はあるが)、選挙権を持てる人を数十人に一人ぐらいに絞り込む。
そうなると立候補する人も、今までのように口当たりのいいことや、実行もできない口約束・親の七光などは使えなくなり、国や人々のことを本当に思う人たちが実現可能な政策を掲げ、それを冷静に判断して投票するのでポピュリズムの弊害はかなり防げるのではないか。また一度は選挙権を持った人でも、条件が満たされなければ権利が失われるようにすれば公平を保てるだろう。