平成23年5月27日(金)
まだ5月なのに広島も梅雨に入ったそうだ。台風も発生して沖縄から本州の南を通過するという。今年は東日本大震災をはじめ、天変地異の起こる年なのだろうか。
太平洋戦争で完膚なきまでに壊滅したわが国が、死に物狂いで頑張って復興し、世界第2位の経済大国となったことは奇跡であった。ところがある時から国は借金して予算を立てるようになり、いまや1000兆円の借金国になりさがった。今も毎年赤字国債を発行し続けている。このままでは早晩、国は借金でつぶれるだろう。こうなったのも目先の利益を与えてくれるような政治家を選んだ我々が悪かったのである。
わが国はこのたびの震災でもわかったように、決して我慢できない国民ではない。品性のある政治家が情理を尽くして説得すれば、借金を返し子や孫のために窮乏生活をする覚悟はあるはずである。地方では橋本大阪府知事や河村名古屋市市長など新しい政治のうねりが起こっている。国にもこのうねりが起きて欲しい。
月別記事一覧 2011年5月
赤字大国
児玉清氏と逸見正孝氏
平成23年5月20日(金)
パネルクイズ25の司会でおなじみの児玉清氏が亡くなった。一視聴者としてご冥福をお祈り申し上げる。
テレビや新聞の報道によると、昨年12月頃胃の不調があったが、胃カメラなどが嫌いで病院へ行かず今年の3月に胃がんの末期とわかり入院していたが、先日安らかに亡くなられたという。治療は抗がん剤を投与しかけたが副作用が強くて中止し、亡くなられる4日前まで普通に寝起きされていたそうである。
昔からこれらの死に至る病は「老衰」と言われることが多かったが、現代は検査法が充実してきたので正しい病名がわかるようになった。そして手術や抗がん剤の投与など徹底的に治療されるようになった。それでも亡くなる時は何をしてもだめなのである。その場合は病の苦しさに加えて、治療による痛みや苦しみが加わる。患者さんは治療が役に立つと思うからその苦しみに耐えて治療を受けるのである。
治らないのなら、痛みや苦しさをできるだけ緩和するようにして、やすらかに逝かせてあげるのが医療者の務めではなかろうか。そして治るか治らないかはベテランの医療者ならほぼわかるはずである。
かつてアナウンサーの逸見政孝氏が同じ胃がんで亡くなられた時の気の毒さに対しては、医療者は心底反省すべきである。入院前日まで仕事をされていたが、入院・手術・抗がん剤で苦しんだ末に一度も退院することなく亡くなられた。入院中「こんなに痛い思いをしたことは生まれて初めてだ」と言われていたそうである。
五月晴れ
平成23年5月13日(金)
久しぶりの長雨の後、一転して今日はまさに五月晴れ、気持ちのいい天気だ。人の気持ちなんてちょっとしたことで変わるが、やはり天気は大きいと思う。
北陸から山陰にかけての裏日本(失礼な言い方だと思うが)は天気の日が少ないというが、瀬戸内地方は晴れの日が多いのはありがたいことである。ただ自分は日本一晴天の日が多いという岡山で育ったので、広島に来た当初は結構曇った日が多いと感じていた。でも20年も住めばこれが当たり前で、ありがたいことだと思っている。
昔からお天道様に手を合わせて拝むという風習があったが、歳を重ねるにつれそれが当たり前のことだと思うようになった。お天道様というか何か大いなるものに対する感謝の気持ちである。
連休
平成23年5月7日(土)
当院は暦通りなので連休は3,4,5日だけだった。勤務医だった頃は、連休がゆっくり休める貴重な時だったが今は、特に予定がなければ連休が欲しいとは思わない。
今回は、一日は鳴門の大塚国際美術館、一日は孫を連れて備北丘陵公園、一日は能美島で釣りと野菜作りを趣味にしている人のところへ行ってメバルや野菜をご馳走になった。釣りを趣味にしている人がつくづく羨ましかったが、今から始めるのは難しそうだ。でも釣りに加えて晴耕雨読は魅力的ではある。弟子にしてもらおうかと思ったことであった。