平成21年9月3日(木)
今日は、久しぶりにゆっくり尺八を吹くことができた。11月に演奏会が予定されていても、なかなかじっくり吹く余裕がなかったが、気持ちよく音を出すことができた。
最近、人間国宝の尺八演奏家、山本邦山の自伝を読んで啓発されたことも、吹きたくなった理由である。この楽器は上達すればおそらく、声を出すのと同じように自在に音質・リズム・強弱・高低などが変えられ、表現できるようになるのだと思う。もちろん自分の技術は初心者並みだけれど、なんとなくそのように感じられる。吹いていると、ときおりしみじみと音の味を感じる瞬間があり、これぞ尺八の醍醐味だと思うのである。