平成20年12月26日(金)
今年ももう残りわずかである。ふり返ってみれば色々なことがあったが、いい年だったと思う。初孫も生まれたし、なにより家族全員が健康で気持ちよく毎日が過ごせたことが一番だったと思う。人生には「流れ」「潮時」などがあり、良いときは大概のことがうまく行き、悪いときは何をやってもうまく行かないものだ。だから、いいときはそれをじっくり味わい、悪いときはじたばたせずひたすら身を低くして耐えて潮時が変わるのを待つのがいい。
時代の大きな流れと寿命は個人の力ではどうしようもないと思うが、日々の生活をできるだけ充実させて、身の丈に合わせて生きていけば大きな間違いはないだろう。「人生わずか五十年…」という言葉があるが、まことにそのとおりで、自分では50歳を過ぎたら余生だと思っていた。今もその考えは変わらないが、余生のほうが充実することもあって、そこが人生のなんともいえないテイストであろうか。
月別記事一覧 2008年12月
平成20年をふり返って
広島の行政の誤り
平成20年12月20日(土)
広島大学の跡地が使い道がなくて宙ぶらりんになっている。一部はなんと!マンションになり、残りは先ごろつぶれたアーバンコーポレーションが何かを計画していたようだが、だめになってしまった。後を引き受ける企業がないという。
以前にも書いたが、広島市から広大を遠い東広島に移転するという、きわめつけの愚挙を行った責任者および賛同して利益を得た人たちは責任を取るべきである。まったく何を考えてこんなことをしたのだろう。子供が考えてもわかるほどの無意味な、有害な箱物行政である。せっかく最もふさわしい場所にあった広島の知の中心を、わざわざ大金を使って遠くの地に移してしまった。
広島はすでに空港移転という世紀の愚挙を行っているからいまさら驚かないが、広島を大事に思わない政治家や企業家でなければできないことばかりである。何十年か後になってこれらの負の評価が明らかになるだろうが、その頃には責任者達はもういないのである。
裁判員制度が始まる
平成20年12月13日(土)
いよいよ来年から裁判員制度が始まる。知らない間に決まった制度だ。しかも、もし裁判員に選ばれたらほとんど拒否できないそうである。
いったい誰がこんな制度を決めたのだろう。もし国民投票したら間違いなく廃案になるだろう。裁判はプロに任せておけばよい。素人が判断するには無理があるのは、誰が考えてもわかるはずである。我が国には一般人参加の裁判はなじまないと思う。
もし自分が選ばれたら、何日かクリニックを閉めて行きたくもない裁判に行かなければならない。そんなことをしたいと望んだわけでもなく、自分が参加することによって今よりも裁判がよくなるとは思えない。経済的な損失も非常に大きい。いいことは一つもないのである。
こんな制度を作った人たちはいったい何を考えているのだろう。実に不愉快である。
その日の前に
平成20年12月5日(金)
早いものでもう師走だ。
重松清原作の映画「その日の前に」についての大林監督と作者の対談が文芸春秋に載っていた。かなり面白そうな映画なので観たいと思って調べてみたら、広島では今から2週間某映画館でロードショーで上映することになっているようだ。歳の所為か涙腺が緩んでいるので、家で「風の谷のナウシカ」を観て眼を赤くしているのを子供に見られて、ちょっと恥ずかしかったが、この映画は絶対に泣けるようである。上映時間から日曜日しか観られないのが困るが何とか観たいものである。