日付別記事一覧 2008年2月27日

今も昔も

平成20年2月27日(水)
かつては「お国のため」に、個人の権利よりも国益が重視され、成人男子には徴兵制があり兵役は義務であった。国益の前には個人の権利は矮小化され正しい意見も通らないことが往々にしてあったという。戦争になってからは、マスコミは戦意高揚記事を書き続け、「平和」を唱える人は「非国民」として袋叩きにあった。袋叩きにする急先鋒はマスコミであった。
戦後は一変して、国益よりも個人の権利を尊重する風潮ができて、徴兵制もなくなった。そして「平和」を唱えなければこれまた非難されることになった。これも戦前と同じでマスコミ主導である。言っている事はちょうど裏返しで、構造は同じである。いずれにしても本当のことを言うと袋叩きに合うのである。
徴兵制がいいとは言わないが、日本がここまで骨抜きになったのは戦勝国であるアメリカによって二度と日本が逆らわないように教育された結果である。アラブなどはいくらやられても最後まで抵抗しているが、わが国はアメリカを旦那様ではなく友人だと錯覚している節がありいまだに忠犬ハチ公をして世界中から(米国からも)バカにされている。自国民を守る気概のない国は、国としての体をなしてないと思う。今の状態がおかしいと考えないのは、アメリカ主導の戦後教育の結果とマック制のもとに温存され優秀な宣撫班となったマスコミの所為なのだろうか。