日付別記事一覧 2006年3月24日

食のエッセイ

平成18年3月24日(金)
食のエッセイの名著といえば壇一雄の「美味放浪記」が好きであるが、最近見つけた著名なジャーナリストで作家の徳岡孝夫著「舌づくし」もすばらしい。食の評論家(最近ではフードジャーナリストと称しているらしい)の「どこそこの店がうまい」などの通り一遍の文章とは違って、その時々の作者の人生に深くかかわった食にまつわる話がなんとも秀逸である。人は食なくしては生きていけないのであり、それ故食をおろそかにすることは短い人生無駄にするに等しいのでは ないだろうか。自分の場合は単なる食いしん坊にすぎないのだけれど。