月別記事一覧 2005年11月

またも腰痛

平成17年11月29日(火)
またも腰痛が起きてしまった。今朝は痛くて起き上がれないぐらいだったが、コルセットをつけてなんとか出勤した。仕事を始めてしまうと気が張っているせいか、痛みがややまぎれるようである。今回の腰痛はいつもより長引きそうでいやな予感がする。一度痛めたところはなかなか完全には治らないようで、できるだけ安静にしてだましながら様子を見ていくしかない。

体重オーバー

平成17年11月25日(金)
ダイエットが必要なぐらい体重がオーバーしてしまっている。減量をしなければならないが、どうもうまくいかない。そんなに本気でしようと思っていないからでもあるが、食い意地が張っていて意思が弱いからだろう。ここ二ヶ月というもの体重が全く変わらない。腰にもよくないし第一不経済である。
ちなみに体重の変遷をあげると、20歳で67キロ、30歳で77キロ、40歳で80キロ、50歳で85キロと順調に成長している。20歳から30歳にかけて10キロ増えているのは、仕事の激務によるストレスで食べ過ぎたからではないかと言い訳しているが、その頃はほぼ毎日夕方から2時間ぐらい病院のすぐそばのコートでテニスをしていたので運動不足とはいえないだろう。だからそこまで増えたのが不思議なことではある。この時は一念発起して2ヶ月で10キロの減量に成功している。今は自分ではカロリー摂取は控えめにしているつもりだが客観的にみれば取りすぎなのだろう。アルコールをあまり飲んでいない時代にも確実に体重が増えていたことを考えれば、現在ややオーバーなアルコール摂取のせいにもできない。

週一の休日

平成17年11月22日(火)
20日(日)は当番医だったので先週から休みなしである。さすがに明日の祝日の休みはありがたい。一週間に一日の休みというリズムは習慣になってしまっているせいかそれとも生物としての人間に必要なことなのかはわからないが、とにかくないと困る。
一週間を7日にしてそのうちの一日を安息日にしたのは先人の知恵だろうが実にうまい間隔である。以前から大企業や公務員は週休2日になっているようだが、そんなに休むのは古来不自然ではなかろうか。我々の世代は週一の休みがピッタリしているのである。

産婦人科医だけが減っている

平成17年11月18日(金)
今日の新聞に「全医師数は増加して27万人になったが、産婦人科医だけは過去最低の1万人に減った」との記事が載っていた。現在、産婦人科の医師はすべての医師の26人に1人しかいないのである。産婦人科を希望する医学生は非常に少ないうえに、最近はお産をする産婦人科医師もどんどん減っており、各病院から産婦人科の医師を求める悲鳴が聞こえてくる。このことは先日も書いたが実に深刻である。
当院がいつもお産を紹介していた病院も来年から産婦人科の医師数が半減して補充のあては今のところないという。産婦人科医のなり手がないのは、つまるところ「分娩費が安すぎる」のが最も大きな要因ではないか。米国などでは一日入院のみでお産をして100万円ぐらいとのことであるが日本では1週間入院で新生児のケアも行って40万円前後である。ホテルに泊まっても三食付ならかなりかかるだろうが、それらも含めてのこの値段ではどう考えても安すぎるのではないだろうか。だからたくさんのお産を引き受けないと採算があわないので、欧米の標準の2~3倍のお産を一人の医師が取り上げざるを得ない。必然的に医師は過重労働となり疲弊するが、追い討ちをかけるように少しでも母児に何かあれば訴訟が待っている。産婦人科医が減るのもむべなるかな、である。

医師の品性

平成17年11月15日(火)
来年の4月には診療報酬の減額をはじめさまざまな医療制度の改革が行われることはほぼ確実である。今の小泉首相に逆らえる人、団体はだれもいない。だからたとえそれがどんなに受診者にきびしくても行われると思う。まして医療施行側(医師会など)が何をいっても相手にしてもらえないだろう。そして一旦決まっ たことは変わらなくなってしまう。
実際のところ、むだで意味のない検査や治療はなくするべきだが、必要なことができなくなるのは受診者には不利益である。いったい何が無駄で何が必要なことかは十分議論する必要があるだろうが、要は医師の品性に尽きると思う。つまり、医師の品性がまともであれば患者のためにならないことは減るのではないか。 どんなに完璧な無駄をなくするマニュアルを作っても、抜け道を見つけようと思えばどうにでもなるのだから。

十一月に降る雨は

平成17年11月11日(金)
朝から雨が降っていて患者さんの出足が悪い。十一月にしとしと降る冷たい雨は人を物悲しい気分にさせる。十一月はうら悲し/ 世界をぬらし雨が降る/ 十一月に降る雨は / 暁(あかつき)来れどなおやまず/(堀口大学、十一月に降る雨)
先週ちょっとテニスをしたらまた腰痛がおこってしまった。どうも一旦痛めたところは無理をするとダメなようである。当分スポーツは控えなければならない。 こんな時はおとなしく家で尺八でも吹いておればいいので、夜は自宅で近所迷惑かえりみず吹くつもりだ。なにしろ音の出る趣味は周りがうるさいだろうから、 音を出す場所に苦労するのだ。ある人は倉庫の中にこもって汗びっしょりになりながら吹いているそうである。ご苦労なことだが、身につまされる話ではある。

ハイボールの復活

平成17年11月8日(火)
最近、ハイボールが復活してきたそうだ。ハイボールとは戦後から60年代まで流行ったウイスキーのソーダ割りのことである。我々が大学生の頃はまだトリスバーが残っていて、そこでは国産ウイスキー「トリス」「レッド」(二級酒である)をソーダで割ってレモンをたらして飲むハイボールがあった。田舎の高校生の頃雑誌などの小説を読むと、しばしばハイボールを飲むシーンがありどんなものかと思っていたので試してみたが、あまりうまいものではなかった。その後経済の成長にあわせるかのように急速にすたれてきて、ウイスキーの「水割り」が主流をしめるようになった。ウイスキーも高級なものになってきたので炭酸でごまかす必要がなくなったのだろう。
ところが一旦すたれたハイボールが復活してきているという。思うに今や最大の勢力を誇る団塊の世代が、かつての青春期を懐かしく思って復活させているのではないだろうか。実は自分も先日家で飲む水割りをハイボールにしてみたが、遠い昔の青春期の思い出と重なって懐かしくもほろ苦い味がした。

ジャズライブ

平成17年11月5日(土)
昨夜はジャズのライブを聴きに行った。午後8時から軽く飲みながら聴くピアノ、ドラム、ベースのセッションである。久しぶりでなかなかよかったが、音楽の好みは尺八から演歌、クラシック、ジャズと我ながら実に節操がないと思うが、どれもいいのだからしょうがない。
今日は朝からいい天気で空が澄みわたっている。まさに秋だ。こんな日は自然の中で憩いたくなるのではないだろうか。奥深い山中に寝転んで空を見上げると高いところを渡り鳥が飛んでいく。想像しただけでも心が安らぐではないか。北原白秋の「水墨集」に「渡り鳥」という作品がある。「あの影は 渡り鳥、/ あの耀きは 雲、/ 遠ければ遠いほど 空は青うて / 高ければ高いほど 脈立つ山よ。/ ああ、乗鞍岳、/ あの影は 渡り鳥。」

生活習慣病を成人病に

平成17年11月2日(水)
いよいよ11月である。体重を減らそうとする試みはみごとに失敗した。わずか1kg減ったのみだ。これから飲む機会が増えればダイエットはますます困難になることが予想される。
このところ生活習慣病と称してかつて成人病といわれた病気について、いろいろといわれているようだ。生活習慣病というとなにか不摂生をしたために病気になったようで、いまひとつしっくりこない。成人以降になれば必然的に一定の確率でおこる病気に対して、ちゃんとしていれば防げるかのような病名である。病気になったのは不摂生をしたお前のせいだ、というような病名である。不摂生をしなかったらほんとに防げるのかな?と考えるとどうも怪しい。やはり以前のように成人病という方が正しいように思う。