月別記事一覧 2004年9月

産むか産まざるか

平成16年9月3日(金)
妊娠中絶希望のCさんが、予定中止を言ってきた。実は2週間前にも中絶予定を中止して生むことになっていたのだが、迷ったあげく再度中絶希望になったのだ。非常に迷っている様子が見られ、私としては「生むにせよやめるにせよ、あなたの思う方に協力します。迷っているのはよくわかりますが決めるのはあなたです。できるだけ後悔しないようにしてください」と言っておいたら「生むことにしました」と連絡してきた。でもまだ少し迷っているように感じた。
以前にも書いたが、これらのことは命にかかわる本能的な問題で、深い。私は単純に生むことがすべて正しいとは思っていないが、生物学的には生むことが理にかなっていると思う。問題は社会的、情緒的な部分である。一人一人状況が違うので正解などないと思う。どちらを選んでも後悔するのなら、生物学的に理にかなった後悔の方がいいのではないだろうか。とはいえ、悩んでいるのを見るのはこちらもつらい。

滲出性中耳炎

平成16年9月1日(水)
ここのところ飲みの機会が多く、アルコールに弱いくせに好きなので結局遅くまで飲んでしまい、いささか疲れ気味である。今年は広島に台風が上陸した2回と も飲みに出ていた。そんな日はお客さんは少ないと思うだろうが、結構人が出ている。こういう遊びのパワーはいつの世も強いと納得。
当クリニックは今月の10日で丸7年になる。あっという間だったような気がするが、ずいぶん色々なことを考えさせられた日々でもあった。何はともあれ、また新たな気持ちで診療して行こうと思っている。
耳の調子が悪いので同じビルの耳鼻科で診てもらったら、滲出性中耳炎で鼓膜切開が必要とのこと。子供ではよくある病気だがいい年をしたオッサンがなるとは、いささか恥ずかしいが仕方がない。きっとアルコールのせいだろうと反省している。8年目の始まりとしてはいささか情けないがいいこともあるだろう。