カテゴリー うまいもん

里見真三著「すきやばし次郎旬を握る」

平成17年12月17日(土)
今日は雪混じりの寒い日で道行く人も寒そうである。
若い頃は肉が好きで魚よりも肉、特に牛肉に対しては憧れに似た想いがあった。ところが次第に肉よりも魚が美味しいと思うようになり、今では鮨が大好物になってしまった。
今、手元に一冊の本がある。里見真三著の「すきやばし次郎 旬を握る」という江戸前鮨、日本の鮨のバイブルのような本であるが、内容がすばらしく何度読ん でも飽きない。現代の名工に選ばれた稀代の鮨職人である小野二郎の話と仕事ぶりを、今は故人となった食の評論家の著者がたっぷりの写真を使って紹介してい る、全国の鮨屋がこっそり買って読んでいるといわれている名著である。これを読むと魚介類の選び方捌き方、一貫の鮨になるまでどれくらい手がかかるかがわ かって、あらためて日本の職人芸のすごさを感じるのである。美味しい鮨が高価なのは仕方がないとも思ってしまう。このような繊細な和食の文化は世界中でも 稀なのではなかろうか。これを書いていると鮨が食べたくなってしまった。

鍋焼きうどん

平成17年10月11日(火)
飲みが続いた時や胃が少しもたれるような時は、昼飯に「鍋焼きうどん」を食べることにしている。クリニックの近くにある讃岐屋はもう8年通っているが、な かなかいい味で飽きがこない。鍋焼きうどんには海老、しいたけ、卵、小海老のかきあげ、牛肉の薄切り、ねぎなどが入っていていい味のだしが美味しく、食べ 終わる頃にはすべての具から出ただしが混ざり合ってなんともいえないいい味になっている。十分満足するが次もまた食べようかという気持ちになる。にしんそばが食べたい時は別の店に行くが、これもなかなかいい味である。ニシンのやや濃い味付けと薄味のだしのバランスが絶妙である。
クリニックの近くに美味しい店が多いのはありがたいことである。

内診台の修理

平成17年5月19日(木)
昼前に内診台の受け皿の具合が悪くなり、とりあえず普段は手術の時に使う予備の内診台を使用したが、このままではいつも使っている内診台は使えない。幸い木曜日は午後休診なのでメーカーに連絡して来てもらい、修理してことなきを得た。この頃はどこのメーカーも人手不足で、こういう際の対応は集中することも あり大変のようである。
当院のような小規模クリニックでは特に、何かあった時にすぐに対応してもらえるような体制でなければ困る。トラブルというものは、いくら定期的にきちんと点検していても必ず起きるものである。だから実際に起きた時にどのように対応できるかが大切である。こういうことは開業するまではあまり考えたことはなかったが、今では最も必要なことだと認識するようになった。
ところで先日神戸のそごうで買った「子持ち鮎の甘露煮」が実に美味で久々のヒットと思ったので、広島で手に入るのか聞いてみたが、横浜そごうと神戸そごう の他は新宿伊勢丹ぐらいしか扱っていないとのことだった。でも直接神戸そごうの店に頼めば送ってくれるそうである。店の名前は「魚谷清兵衛商店」というがここには他にもいいものがありそうである。

暑い日でもしっかり食べる

平成16年8月9日(月)
暑い日が続く。こう暑いと食欲も減退するが、こういう時こそしっかり栄養補給して乗り切らねばならない。今まで食欲がないと感じたことはほとんどないが、嗜好は少しずつ変わってきた。つまり、肉大好き人間から、魚好きになってきたのだ。焼肉やステーキもいいが、鮨や魚料理もさらにいいと思うようになってき たのである。加えて野菜のうまさにも目覚めてきた。
うなぎも好物であるが、こってりした焼き方よりも上品な感じの方がうまく感じる。そごうの10階の「伊勢定」が好きだったのだが、今年正月過ぎて行ったらなくなっていた。また、立町に持ち帰り専用の美味しいうなぎ屋があったのだが、これも最近なくなってしまった。さびしい限りである。好みはあるだろうが、美味しいものは誰でもそう思うようで、これらの店がなくなって残念に思っている人が何人もいることがわかった。
食べられるうちが花なので、体重オーバーもなんのその、しっかり食べていくつもりである。

達磨 雪花山房

6月28日(月)
うっとうしい雨がやっとあがっていい天気になってきた。このまま梅雨が明けて欲しいものだ。
昨日は高橋名人のそばを食べようと、豊平まで行ったのだがどうしても場所がわからず結局あきらめた。実は昨年の9月に一度行ったことがあり、そのそばのう まさに大いに満足していたのだ。基本的にはもりそばのみで、一人前700円。おいしいので最低2~3枚は食べることになる。問題なのは営業日が不定で(ホームページに毎月営業日を載せる)月に5~6日しか営業していないことである。他の日は全国各地へそば打ちを教えに行っているのである。元は東京で 「翁」という店をはじめて、そば好きの人たちから注目されていたのだが、もっとうまいそばを作りたいと考えて、自分でそばを栽培できて水もいい山梨に移り全国からそば好きが集まっていた。その店で修行して店を開いた弟子も多いとのことだが、高橋名人はそれでもあきたらず、いいそばが採れて水もいい豊平に店を開いたのである。
前回行った時は地図を調べて行ったのだが、今回は一度行っているしカーナビに電話番号を入れると場所を表示してくれるのでそれを頼りに行った所、全然違う場所であった。電話しても応答が無いし(実はこの電話番号は高橋名人の自宅だったのだ。だれも出ないわけである)、豊平の役場で場所を聞いたら教えてくれたのだが、微妙に間違えていてどうしても行けなかったのである。後で調べたらどこで間違えたかわかったが、残念だった。おいしいものを食べるのはかくも難しいことなのか。ちなみに店の名前は「達磨 雪花山房」である。