平成19年1月23日(火)
このところ晩酌はビールと日本酒である。最近日本酒をうまいと感じるようになってからは、いろいろ銘柄を試してだんだんと好みが決まってきている。それまではビールのあとはウイスキーの水割りが定番だったが、今は日本酒が一番いい。
日本酒については嫌な思い出があり、今まで飲みたいと思ったことはほとんどなかった。それは忘れもしない大学一年生のヨット部の初合宿の夜、広間に上級生達がずらりと車座になっているところを、我々新入生は一人ずつ献杯して回ることになっていた。何しろ酒をちゃんと飲んだことがない上にアルコールにどのくらい弱いかもわからないのである。一升瓶をかかえている先輩達の前に座り、コップを出して献杯の応酬をするのである。先輩が30人いれば30杯のコップ酒を飲まなければならない。途中でこれはヤバイと感じて、飲んだふりをしていたが遅かった。トイレに行く途中で倒れて気付いたのは翌日の昼、合宿所に一人で寝ていた。ほかの連中はすでに海に練習に出ていて誰もいなかったのである。頭は痛いし気分は悪いし、これが初めての二日酔いだった。その上、外にはげろを吐いた布団が干してあり、練習から帰ってきた同僚達に「トイレに行って倒れたので、みんなで布団に寝かせといたら、夜中に突然起き上がってワシの布団に吐いたんだぞ」と言われる始末。それからは日本酒を見るのも嫌になった次第である。でも今は実にうまい。
カテゴリー 日誌
日本酒はおいしい
もう一週間
平成19年1月20日(土)
今年は暖冬でコートが必要でない日が多いようである。地球温暖化が進んでいる所為なのか、単に今年だけの現象なのか。そういえば、ロシアで暖冬のためクマが冬眠できないというニュースを新聞で見た。
今日は土曜日、もう一週間経ったのかと思うとなんだか焦るような気持ちになる。しなければならないめんどうな雑用を後回しにしていても、結局はやらねばならないのである。仕方ない、この土日でやってしまおうかという心境である。
夕張市破産
平成19年1月16日(火)
昨年、北海道の夕張市が破産したというニュースがあったが、とうとう日本は地方の都市が破綻するというのに助けられないような国になってしまったのか。要するに国にも余裕がないということである。確かに最も借金の多いのは国だから地方自治体に手を差し伸べる余裕はないのだ。
広島市にもかなり借金があると聞く。なのに市民球場を移転新築することに決めたそうである。どうしてこんな無駄遣いをするのだろう。先に県では広島空港の僻地移転と広島大学の移転という世紀の愚挙を行って、世間の物笑いになっているというのに。移転後の跡地はどうするのか。広島大学跡地の二の舞になることは火を見るよりも明らかである。施政者は人の税金をなんだと思っているのだろうか。目先の一部の人たちの利益にとらわれず、将来にわたって広島のためになるようにしてもらいたいものである。
回遊する患者さん
平成19年1月12日(金)
患者さんの中には受診する医院を一度決めたらあまり変えないタイプの人と、何回も変えるタイプの人がおられ、この人は変えないタイプだと思っていたらそうではなかったということもある。とくに我々のような科はあまり変えないタイプの方が多いと思うが、なにしろ市内には産婦人科クリニックはいっぱいあるので色々行ってみるのだろう。
この狭い地域にこれだけの数の外来だけの産婦人科があるのは中四国では広島市だけである。広島の次に人口の多い都市は岡山市であるが、6年前までは1施設だけであった。今は4施設になっているけれど。それに対して広島市は約20施設、中区だけなら13施設である。これらはすべてお産をしない外来だけの産婦人科施設である。しかももっと増えていくことは確実である。分娩が過酷で報われないことが明らかになってきたことが、この傾向に拍車をかけることになっていると思うが過当競争になるのは否めない。
大雪で高速道路不通
平成19年1月9日(火)
7日(日)は実家で法事があり車で行く予定であったが、大雪のため高速道路が一部不通になり急遽新幹線で行くことになった。行事を終え夕方広島に帰るときには晴れていて、さすがに瀬戸内の気候はすぐに穏やかになるものだと思った次第である。
今日からは正月気分も抜け、日常生活が始まる。その方がおちつけていいと思うようになったのは年の所為か。
新年に思う(平成19年)
平成19年1月4日(木)
いよいよ平成19年、今日から診療開始である。開業したのが平成9年だからもう10年になる。10年一昔と言うが、あっという間の10年で、感覚的には 3~4年としか思えない。開業して得たものと失ったものを比較してみると、断然得たものの方が多いと思う。でももっと高いところから俯瞰すれば、どの立場 にいても頑張って努力したことは結果がでるが、そうでないことについては報われないのは当然である。だからきっと一生で見れば、どの立場にいても一生懸命 やることだけが結果を得ることができるという意味で同じなのだろう。
今年も大ざっぱではあるがいくつかの目標を決めて、無理せずやっていこうと思っている。今年もよろしくお願いします。
一年をふり返って
平成18年12月29日(金)
昨日より急に寒くなり雪が舞ってやっと冬らしくなった。当院も今年の診療は本日までである。
一年を振り返ってみると本当に色々なことがあった。つらいことも楽しいこともあったが、あっという間の一年だった。公私共に結構充実していたが、クリニッ クの従業員の退職にともなうさまざまな問題には正直苦労した。それも今はほぼ落ち着いており、すっきりした気持ちで新年が迎えられるはずだったが、医会の 仕事で正月はほとんどつぶれそうである。まあ、仕事の合間に尺八でも吹きながらやれば何とかなるだろう。
これを読んでくださった方、今年一年お世話になりました。来年もよろしくお願い申し上げます。
曇天の北陸地方
平成18年12月25日(月)
土日と北陸地方へ行って来たが、やはり曇天が多かった。晴れていてもすぐに曇るので油断ならない。「出かけるときは財布(ケータイ)は忘れても傘は忘れる な」という言い習わしがあるそうな。ケータイ(携帯電話)は現代版である。北陸・山陰地方と太平洋側・瀬戸内地方は晴れた日の多さで圧倒的に後者が勝る。 でもそれを補ってあまりある海の幸が豊かである。ズワイガニ、ブリ、鯖、カレイ、ホタルイカ、さらにいい水とおいしい米とくれば銘酒ができる。これらを賞 味するのは実に幸せなことである。今回は短期間だったのでじっくり味わえなかったが、次回はゆっくり味わいたい。
ケタラールが麻薬だって?
平成18年12月20日(火)
以前にも書いたが、麻酔剤のケタラールがいよいよ来月の1日から麻薬指定になる。
なんという愚かな決定であろうか。一説によると、一応お上は医師と獣医師に麻薬指定にしてもかまわないかと訊ねたが、格別反対はなかったとのことだそうで あるが、本当だろうか。少なくとも私の周辺の医師で賛成するものはいない。猛反対ばかりである。お上は誰に訊いたのかを明らかにすべきである。今回の意味 のない麻薬指定措置のために日本中の医師、獣医師が多大の迷惑を被っている。金銭的にも書類の煩雑さも時間の無駄も加えればその損害たるや膨大である。
たかが一不良外人が国外から違法の薬を持ち込んで、粉末ケタラールも含めいろんな薬を使いすぎて亡くなったからといってなぜこんなバカなことをするのか。 過去30年ケタラールが悪用されたとは寡聞にして知らないし、そもそも中毒になるような薬ではない。欧州あたりで不法なドラッグに指定されたからといっ て、我が国に適用するのは行き過ぎだろう。
世の中には理不尽なことが多いが、この件もその一つである。
飲みの多い日々
平成18年12月15日(金)
このところ飲みの機会が多く、疲れ気味である。元来アルコールに弱いくせに好きなので困る。最近は日本酒が気に入って、色々銘柄を試している。日本ではワ イン愛好者は多く、いろいろ薀蓄を傾ける人もいるが日本の食物、刺身などには日本酒が最も合うように思う。もっとも刺身や煮魚、焼き魚などでワインを飲む ことはないが、考えただけでも合いそうにない。逆にバターやチーズを使った料理には日本酒は合わないがワインはぴったりする。さらに言えばまんじゅうに合 うのはお茶であり、ケーキに合うのはコーヒーや紅茶である。要はその地域から自然にはぐくまれてきた料理と飲み物が一番合うということである。