平成22年1月14日(木)
ここ数日、極寒の日々である。安佐北区では雪が積もっているという。この寒さの中を相変わらず自転車で通勤している。ダウンのジャケットは暖かくて、フードをかぶれば少々の雪やみぞれでも大丈夫である。手袋もスキーでも使えそうなすぐれものなのでノープロブレム。
前日の勉強会を兼ねた会合にも自転車で行って、ホテルの駐車場に置かせてもらったし、今日はクリニックの往復に加えて他2か所にも使い大活躍であった。アシスト自転車でなかったら、ありえないことである。問題は、酷使すると電池があっという間に無くなることである。夜、9時前に家に着くまでに電池が無くなりそうで、それが一番怖かったがあと30メートルのところで切れたので、ぎりぎりセーフ。もっと容量の大きな電池にすればよかった。
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厳寒でもアシスト自転車
マンモグラフィーは閉経後に
平成22年1月9日(土)
先日の新聞に、米国予防医学の部会が「40代の女性の定期検診にマンモグラフィーは勧めない」との勧告を出したという記事があった。昨年11月にこの勧告を出したとのことである。
マンモグラフィーも超音波検査も有用な検査法ではあるが、特にマンモグラフィーは乳房内の石灰化を見つけることがポイントであり、閉経前の女性に行う健康診断には有効性が疑問視されていた。
なぜ世界的に見ても乳がんの死亡率の低いわが国で、マンモグラフィーを閉経前の健康診断で勧めるのか疑問に思っていた。乳がんの専門医に聞いても、同じ意見であった。それが、「がん撲滅」などと、できもしないアピールを政府が行い、その流れで政治的アピールで行われたのではないか。検査のためのレントゲン、CTなど検査による被爆が世界一といわれるわが国で、さらにマンモグラフィーで被爆させようというのか。
今回の米国の勧告は、きちんとしたデータに基づいて出されたものであり、わが国(医学会も含め)が現在の方針を変えないのなら、その根拠となるデータを示す必要がある。
謹賀新年(平成22年)
平成22年1月4日(月)
謹賀新年。今日から診療開始である。
同じビルの内科と耳鼻科は明日からで、このあたりでは診療開始しているのはうちだけか?もっとも、昨年暮れに処置が必要だったけれど遅すぎて時間が取れず、ぎりぎり今日処置できたので開始してよかった。今年の正月は正味5日間の休みだったので、あまり正月という実感がなかった。基本的にはグダグダ、ゴロゴロしていたがこれが今年一年を象徴しているのかもしれない。なにはともあれ今年もよろしくお願いします。
ゆく年くる年(平成21年)
平成21年12月29日(火)
とうとう今年最後の診療日となった。あっという間に終わってしまった一年だった。振り返ってみると平穏な中にも結構変化があり、充実した一年だったと思う。
一日毎の積み重ねが一年であり、その集大成が一生だから大切でない一日はない。でも、つい気を抜いてしまうのが凡人なので、自分の場合連日気を抜いた日々だったと反省している。その分ストレスが少ない毎日であったが、本当はそれが一番なのだと思わないでもない。大みそかは、来し方行く末に思いを寄せながらゆっくり過ごすつもりである。とは言っても、行く末は大したことがあるわけではないので来年も地道にやって行こうと思う。
麻呂も夢を見ていた?
平成21年12月24日(木)
夢を見るのは人間だけかと思っていたら、犬も夢を見るのだという映像をテレビで見た。床に横臥して寝ていた犬が前足・後ろ足を全力疾走しているように動かし、そのうち目を覚ましたとたんに実際に走り出して壁に激突する映像である。きっと夢の中では精一杯走っていたので、目を覚ましてもそのまま走ってしまったのだろう。
大脳皮質の発達している動物ならおしなべて夢を見たり、考えたりしているものと思われる。そういえば、亡くなった我が家の愛犬「麻呂」もいろんなことがわかっていたようだ。近所の人からも「麻呂ちゃんはかしこいですね」といつも言われていたし、実際性格の良い賢い犬だったので(親バカ?)きっと夢を見たり考えたりしていたことだろう。
小沢一郎幹事長
平成21年12月16日(水)
民主党の小沢一郎幹事長の本音が露わになっている。田中角栄元総理を師と仰いでいるのはよくわかるが、テレビに映る小沢氏からは、強きを助け、弱気を挫く姿が垣間見えて不快である。
小沢氏の亡き師田中角栄はスケールの大きな人物で、部下からは慕われ、中国の毛沢東とも対等に対峙して信頼を勝ち得ていた。今回の小沢氏の朝貢外交は、胡錦濤主席に媚びて土下座しているだけのように見える。世界中が日本人の姿勢を嘲笑していることだろう。心ある日本人なら歯咬みしているものと思われる。加えて天皇陛下に対する不敬の態度は、まるで自分が日本の王になったかのようである。恥を知れ、そこな下郎が!と思っているのは自分だけではないだろう。
健診よりも保険証受診
平成21年12月9日(水)
健康診断やドックがかえっていらぬ心配をさせたり、むだな検査を増やしたりで、いいことはないと思っているが、先日健康診断のがん検診で卵巣腫瘍が見つかった人がいた。
自治体の行っている子宮がん検診も、ドックなどの健診も、基本的には内診して細胞を採取するだけで、きちんとした超音波などによる画像診断をするわけではない。文字通り「子宮がん検診」だけである。もちろん、内診で子宮や卵巣に異常を認めれば、詳しい検査をするように勧めるけれど、もしイヤだといわれればそれまでである。内診では診断に限界があり熟練した医師が慎重に診察しても、見逃しはある。今回の場合は、内診では非常にわかりにくく、別の症状があったので詳しい検査をした方がよいとお話して超音波検査をして見つかったのである。
なんらかの症状がある人はドックなどに行かずに、保険証を持って医療機関を受診すべきである。医療は本来、現在良くない状態を少しでも良くするのが使命であり、どこも悪いと思っていない人を無理やり検査して、怖がらせることではないだろう。早期発見、早期治療が本当に生命予後を伸ばしているというデータがないかぎり、これらの健診は不要だろう。
漢方薬はローカルドラッグ?
平成21年12月2日(水)
民主党が今行っている「仕分け」で、漢方薬を保険薬から切り離すことが、15人の委員のうち11人の賛成で決まった。つまり今まで医師の処方があれば定価の3割で手に入っていた漢方薬が、高くなるということである。かつて自民党時代の政府が、漢方薬は保険診療になじまないということで、保険薬から切り離そうとしたことがあったが、時の日本医師会長・武見太郎氏が強硬に反対して流れたことがあった。今回も、一部の反対者の意見で撤回される可能性が高いと思われる。
漢方は「証」でそれぞれの人に合う薬を調合して投薬する。だから同じ病気に見えても、一人ひとり薬の種類・量が異なるので、病名によって処方の決まる保険診療にはなじまない。加えてこれだけ長い間日本で使われてきたにもかかわらず、きちんとした有効・副作用の証明がない。生薬なので成分が一定していない。欧米では漢方製薬会社の猛烈な売り込みにもかかわらず、「漢方薬はローカルドラッグである」との位置づけである。理由はきちんとした検証がないからである。
わが国では「中国四千年の歴史」と称して漢方薬を必要以上にありがたがる風潮があるが、漢方薬で結核が治ったか?ピルのようにきちんと避妊効果のある漢方薬はあるか?やはり漢方薬は、一旦振り出しにもどして保険薬からはずして、きちんとした効果と副作用のデータを出したうえで、有効と認められたら保険薬に入れるのがスジではなかろうか。
リホーム祝いの一日
平成21年11月24日(火)
先日、岡山の友人夫妻が長女夫婦と孫を連れて、改築祝いに来てくれた。娘も孫を連れて遊びに来たので、孫同士が大喜びで遊びまわっていた。後から娘の亭主も駆けつけてくれて賑やかな一日になった。
友人夫婦とは子供の年も近かったので、一緒に旅行したり親戚のようにつきあってきた。そして今、一歳違いの初孫同志が二人で大喜びで走り回っているのを見ていると、今までの色々な出来事が思い出されて感慨深いものがあった。同時にしみじみありがたいことだと思った。
昼前からビール、ワイン、冷酒、ウイスキーをちびちびやりながら、夕方6時ごろまで歓談した。楽しい時はあっという間に過ぎて行く。これからも皆、健康でいてほしいと心から思ったことである。
第29回吹康会演奏会
平成21年11月17日(火)
雨が続いて急に寒くなった。本格的な冬に突入しそうである。先日、尺八と筝・三弦の演奏会があり3曲も吹いてしまった。舞台ではやはり上がってしまい、ライトの熱さもあって、何より自分の技量の未熟さゆえに、同時に吹かれた先輩方に大いに迷惑をかけてしまった。
あとで聞いてみたら自分の音は力ばかり入って、実によくなかった。今回は結構練習していたつもりだったのに、本番になるといかに難しいか身にしみて感じた次第である。ただ失敗を通じて大きなヒントを得たので、これを確かめてみるつもりだ。以前上級者の人にアドバイスされたけれど、その意味が良く分からなかったことがあったが、今回「そうだったのか」と腑に落ちたことである。
結構めげたけれどまた頑張ってみようと思っている。