平成19年1月16日(火)
昨年、北海道の夕張市が破産したというニュースがあったが、とうとう日本は地方の都市が破綻するというのに助けられないような国になってしまったのか。要するに国にも余裕がないということである。確かに最も借金の多いのは国だから地方自治体に手を差し伸べる余裕はないのだ。
広島市にもかなり借金があると聞く。なのに市民球場を移転新築することに決めたそうである。どうしてこんな無駄遣いをするのだろう。先に県では広島空港の僻地移転と広島大学の移転という世紀の愚挙を行って、世間の物笑いになっているというのに。移転後の跡地はどうするのか。広島大学跡地の二の舞になることは火を見るよりも明らかである。施政者は人の税金をなんだと思っているのだろうか。目先の一部の人たちの利益にとらわれず、将来にわたって広島のためになるようにしてもらいたいものである。
カテゴリー 日誌
夕張市破産
回遊する患者さん
平成19年1月12日(金)
患者さんの中には受診する医院を一度決めたらあまり変えないタイプの人と、何回も変えるタイプの人がおられ、この人は変えないタイプだと思っていたらそうではなかったということもある。とくに我々のような科はあまり変えないタイプの方が多いと思うが、なにしろ市内には産婦人科クリニックはいっぱいあるので色々行ってみるのだろう。
この狭い地域にこれだけの数の外来だけの産婦人科があるのは中四国では広島市だけである。広島の次に人口の多い都市は岡山市であるが、6年前までは1施設だけであった。今は4施設になっているけれど。それに対して広島市は約20施設、中区だけなら13施設である。これらはすべてお産をしない外来だけの産婦人科施設である。しかももっと増えていくことは確実である。分娩が過酷で報われないことが明らかになってきたことが、この傾向に拍車をかけることになっていると思うが過当競争になるのは否めない。
大雪で高速道路不通
平成19年1月9日(火)
7日(日)は実家で法事があり車で行く予定であったが、大雪のため高速道路が一部不通になり急遽新幹線で行くことになった。行事を終え夕方広島に帰るときには晴れていて、さすがに瀬戸内の気候はすぐに穏やかになるものだと思った次第である。
今日からは正月気分も抜け、日常生活が始まる。その方がおちつけていいと思うようになったのは年の所為か。
新年に思う(平成19年)
平成19年1月4日(木)
いよいよ平成19年、今日から診療開始である。開業したのが平成9年だからもう10年になる。10年一昔と言うが、あっという間の10年で、感覚的には 3~4年としか思えない。開業して得たものと失ったものを比較してみると、断然得たものの方が多いと思う。でももっと高いところから俯瞰すれば、どの立場 にいても頑張って努力したことは結果がでるが、そうでないことについては報われないのは当然である。だからきっと一生で見れば、どの立場にいても一生懸命 やることだけが結果を得ることができるという意味で同じなのだろう。
今年も大ざっぱではあるがいくつかの目標を決めて、無理せずやっていこうと思っている。今年もよろしくお願いします。
一年をふり返って
平成18年12月29日(金)
昨日より急に寒くなり雪が舞ってやっと冬らしくなった。当院も今年の診療は本日までである。
一年を振り返ってみると本当に色々なことがあった。つらいことも楽しいこともあったが、あっという間の一年だった。公私共に結構充実していたが、クリニッ クの従業員の退職にともなうさまざまな問題には正直苦労した。それも今はほぼ落ち着いており、すっきりした気持ちで新年が迎えられるはずだったが、医会の 仕事で正月はほとんどつぶれそうである。まあ、仕事の合間に尺八でも吹きながらやれば何とかなるだろう。
これを読んでくださった方、今年一年お世話になりました。来年もよろしくお願い申し上げます。
曇天の北陸地方
平成18年12月25日(月)
土日と北陸地方へ行って来たが、やはり曇天が多かった。晴れていてもすぐに曇るので油断ならない。「出かけるときは財布(ケータイ)は忘れても傘は忘れる な」という言い習わしがあるそうな。ケータイ(携帯電話)は現代版である。北陸・山陰地方と太平洋側・瀬戸内地方は晴れた日の多さで圧倒的に後者が勝る。 でもそれを補ってあまりある海の幸が豊かである。ズワイガニ、ブリ、鯖、カレイ、ホタルイカ、さらにいい水とおいしい米とくれば銘酒ができる。これらを賞 味するのは実に幸せなことである。今回は短期間だったのでじっくり味わえなかったが、次回はゆっくり味わいたい。
ケタラールが麻薬だって?
平成18年12月20日(火)
以前にも書いたが、麻酔剤のケタラールがいよいよ来月の1日から麻薬指定になる。
なんという愚かな決定であろうか。一説によると、一応お上は医師と獣医師に麻薬指定にしてもかまわないかと訊ねたが、格別反対はなかったとのことだそうで あるが、本当だろうか。少なくとも私の周辺の医師で賛成するものはいない。猛反対ばかりである。お上は誰に訊いたのかを明らかにすべきである。今回の意味 のない麻薬指定措置のために日本中の医師、獣医師が多大の迷惑を被っている。金銭的にも書類の煩雑さも時間の無駄も加えればその損害たるや膨大である。
たかが一不良外人が国外から違法の薬を持ち込んで、粉末ケタラールも含めいろんな薬を使いすぎて亡くなったからといってなぜこんなバカなことをするのか。 過去30年ケタラールが悪用されたとは寡聞にして知らないし、そもそも中毒になるような薬ではない。欧州あたりで不法なドラッグに指定されたからといっ て、我が国に適用するのは行き過ぎだろう。
世の中には理不尽なことが多いが、この件もその一つである。
飲みの多い日々
平成18年12月15日(金)
このところ飲みの機会が多く、疲れ気味である。元来アルコールに弱いくせに好きなので困る。最近は日本酒が気に入って、色々銘柄を試している。日本ではワ イン愛好者は多く、いろいろ薀蓄を傾ける人もいるが日本の食物、刺身などには日本酒が最も合うように思う。もっとも刺身や煮魚、焼き魚などでワインを飲む ことはないが、考えただけでも合いそうにない。逆にバターやチーズを使った料理には日本酒は合わないがワインはぴったりする。さらに言えばまんじゅうに合 うのはお茶であり、ケーキに合うのはコーヒーや紅茶である。要はその地域から自然にはぐくまれてきた料理と飲み物が一番合うということである。
肥満の原因は朝食?
平成18年12月5日(火)
師走に入りやっと寒さが感じられるようになった。今朝などは外気温は3℃である。本格的な冬である。
最近朝食を食べるようになったら、体重がいままでこれ以上になったことのない領域に入ってしまった。思うに、朝食を食べても昼夜の食事の量が今までと同じ なので朝食分だけ余分に身についたのだろう。慣れぬことはするものではない。というわけで今までどおり朝はコーヒーだけにして、昼はうどんだけにする。夜 は忘年会や飲み会があるし、家でも飲むので減らすわけにはいかない。しばらくこのペースでいくことにする。
新入医局員の少ない産婦人科
平静18年11月29日(水)
11月ももう終わりだというのにいっこうに寒くならない。朝夕は晩秋の気候ではあるが昼間は暖かい日が続く。
昨日、某所で産婦人科同門会広島支部総会がおこなわれた。教授が来広し色々お話をされたが、産婦人科はじつにきびしい状態になっている。とにかく産婦人科 を選ぶ新卒の医師が少ないので、大学病院での仕事・診療もままならず現在いる医師の負担が増えており、医師を派遣していた関連病院をどんどん減らさざるを 得ない状況になっている。ここ広島でも同門の名簿27人中私はなんと17番目である。卒業年度順になっていて17番目ということは私より若い医師はたった 10人しかいないということである。若い人が来ない科は滅びるというが実に大変なことである。産婦人科を選んでいても、激務と訴訟に嫌気がさして別の科に 替わって行った同僚や後輩も多く、特に産科は現在のところ苦労しても報われない科という評価が定着してしまっている。この評価は自然に現在の医学生に伝わ り、かくして新入医局員はいなくなるというわけである。現在のところ有効な打開策はない。きっと行きつくところまで行くのだろう。



