カテゴリー 日々是好日

風邪?

平成17年3月23日(水)
昨日今日と二日続けて雨である。「春雨じゃ、ぬれて行こう」というせりふを聞いたことがあるが、少し肌寒いだけですっかり春の気候になった。今までの経験からもう一度だけ寒い日があり、あとは暖かい春になると思う。こういう時がかえって風邪をひきやすいので注意が必要である。当院の看護婦さんも風邪をひいてしまった。私も気のせいか喉の奥がムズムズするがここで踏みとどまって頑張らねば。
思い起こせば開業して最初の冬にインフルエンザにかかってしまった。あの時はまず看護婦さんがかかって、私がかかりカミさんがかかった。アレルギーがある ため解熱剤が使えず、ひたすらアイスノンで冷やしながら凌いだ。これに懲りてその後は毎年ワクチンを接種するようにしているが、どの程度有効なのかわからない。風邪を防ぐにはしっかり栄養をとってゆっくり休むことが肝要かと思う。

運動不足

平成17年3月15日(火)
先日久しぶりにテニスをしたら風が強かったこともあり、足がついていかず足がもつれて転んでしまった。とっさに柔道の受身をしたので怪我はなかったが実にカッコ悪かった。日頃の運動不足と体重増加と年のせいだろうが、大いに反省した。年をとることはどうにもならないが、前の二つは努力次第でコントロールできるはずである。怠惰と飽食のつけがまわってきたようである。
ここ数日はまた寒さがぶり返してきた。コートが必要になってしまったが、コートが必要なのはこれが最後になってほしいと思う。

冷や汗三斗

平成17年2月15日(火)
思い出すと冷や汗三斗のようなことはだれにでもあると思う。たとえばその分野の権威の人に、それと知らずに自分の聞きかじったその分野の知識を披露するような。たとえばその時は何かをしてもらってもあまり感謝の気持ちを感じなかったのが、ずっと後になって人生経験を積んではじめてそのことは思いやりのあるすごいことであったことがわかったこととか。私の場合は結構たくさんあり、たまに思い出すと時間を戻して訂正したくなる。そしてその度に自分はなんてつま らない人間だろうと思うのである。自分がその立場に立たなければわからないことはいっぱいあるが、本能的にそれがわかる人はちゃんとした行いができるのだ。
これからは後悔するようにはしたくないと思っているが、どうせ何年かたってみるとまたしまったと思っているにちがいない。これはセンスの問題であるか。

「如月」という言葉の美しさ

平成17年2月1日(火)
久しぶりの大雪である。日本列島に寒波が押し寄せているようだ。駐車場の車が雪をかぶり前面が凍っていたので水をかけて溶かして前が見えるようにしたが、 このように凍ったのはこの冬初めてのことだった。昼間もずっと雪が舞っており「タクシーに乗っていたら追突されて腰を打ったので診て欲しい」という妊婦さんが来院された。妊娠には問題なかったのでよかったが、こういう日は道路が滑るので実に危険である。
今日から月が替わって二月である。二月は如月(きさらぎ)ともいうが、一年のうちで最も寒いので着物を重ねて着るという意味の衣更着(きぬさらぎ)から起 こったという説と、木や草の芽がはり出す月という意味の木草発月(きくさはりつき)が変化したとする説があるが、いずれにしても風情のある呼び方である。実際最も寒い季節なので、衣更着の説の方を支持したくなる。英語でも二月のことをFebruaryというが一、二と数で呼ぶよりもだんぜんいい。日本の場合は四季に一致して起こったそれぞれの月の呼び方は旧暦のものであり、太陽暦とは約一ヶ月ずれているために実際の季節と異なる時期があるのでやこしい。節分(2月3日)の翌日が立春であるが、旧暦では元旦前後に立春があったという。旧暦の元旦は今の2月の初め頃に相当するから季節としては今の節分に一致する。
いずれにしても歴史に由来した呼び方や言葉はこれからも残るだろうし、残って欲しいと思う。なによりもこれらの言葉は美しいから。

運動不足解消?

平成17年1月25日(火)
ここのところあまり体を動かしてないので、運動したいとの欲求が起こっている。勤務医の頃は、病院内の階段を走って上がり降りしたり結構動いていたが、ク リニック内では動く範囲は限られているし走らなければならないようなことは、まずない。したがってどうしても運動不足になる。この運動不足の解消のために、1~2年前までは、ウォーキングと称して結構歩くようにしていたのだが、それもここしばらくはやっていない。ウイークデイは特に運動する時間がないので、頑張って歩くようにしようかと考えている。自分の体重がピークを迎えているので、妊婦さんに「体重増えすぎですよ」などとは言いにくいのである。

尺八のCD

平成17年1月22日(土)
最近は暇があると尺八のCDをかけるようにしているが、いい演奏を聴いているとじつに心がなごむ。学生時代に男声合唱にはまったとき以来の新しい体験である。どの分野の音楽でもそうだろうが、いいものは実にいい。何回聞いてもあきない。なにしろ30年前に録音された合唱曲をいまだに時々聞いては、しみじみ いいなあと思っているのだから。
衣食足りて礼節を知ると言うが、音楽は余裕のあるときも苦しいときも同様に人を豊かにするゆえにすばらしい。どちらかというと、苦しい時やつらい体験をしている人々の中からいい音楽が生まれる傾向があるように思う。そして苦しいときの方が音楽も心にしみ込むような気がする。
ここのところ暖かいと思っていたら、大寒を過ぎたあたりから文字通り寒くなった。やはり暦は正しいと改めて思った。

暖かい日

平成17年1月18日(火)
暮れから正月にかけての寒さが一段落して、昼間の暖かさはまさに新春という感じである。朝から流産手術などで、ばたばたしていたが午後からは落ち着いてきた。冬でも今日のような風のない天気の良い日は気持ちがいい。昔「小春日和」という言葉を春になる直前の暖かいおだやかな日のことだと思っていて、恥ずかしい思いをしたことがある。正確には「小春」は旧暦の十月のことを指し、初冬の春のように暖かく天気のいい日のことであるが、今日などはそう呼びたくなるような日和である。
またそのうち寒さがぶり返すのだろうが、こういう日があってもいい。

長女の成人式

平成17年1月11日(火)
昨日は成人式があり、朝早く起きて着付けに行っていた娘を会場まで送って行った。長女の時もそうだったが、サンプラザは結構遠いので、同じように送ってきた車が多くかなり込んでいた。成人式の日が県によって9日と10日に分かれているようだが、やはり昔のように全国的に15日で統一した方が意義があると思う。ハッピーマンデイなどといっても恩恵を受けるのは、休日が休める職種の公務員と大企業の勤め人ぐらいではなかろうか。
ここしばらく寒い日が続く。ようやく冬らしくなったが、本格的な寒さはこれからだろう。気を引き締めて風邪などひかぬようにしよう。

富良野で元旦

平成17年1月4日(火)
あけましておめでとうございます。
この正月はなんと北海道でスキーをすることになった。ボーゲンでしか滑れないくせに、富良野のスキー場で新年を迎えたのである。元旦の富良野は快晴で、ゲレンデから遠く十勝岳を望むことができて最高であった。気温はマイナス26℃と低いのだが、太陽光がまぶしく、きらきらと輝くダイヤモンドダストを見ることができた。吐く息が一瞬で凍るような気温ゆえおこる現象なのだろうが、すばらしい経験であった。
今日から診療開始である。今年の目標は、情報公開をさらに進めることと、患者さんのニーズに合わせたきめこまかい診療をすることである。陳腐なようであるが、毎日の診療であるから大切なことだと思う。奇をてらうのではなく普通の診療を一つ一つ丁寧に、患者さんの気持ちを推し量りながら行うことが自分のスタイルであり、これからもやっていくことと決めている。自然体で無理せず遅れず、受診して良かったと思ってもらえるような診療をしていきたいと思う。

一年をふり返って(平成16年)

平成16年12月27日(月)
今年もあとわずかになった。当クリニックも今日と明日のみで、29日から1月3日まで正月休みとなる。3日以上連続して休めるのは文字通り盆と正月だけで ある。だからこの貴重な休みは、できるだけ家族旅行をするようにしていた。でも子供たちが成長するにつれて、なかなか全員参加が難しくなり、今ではあまり行かないようになってしまった。
そこで、今年は「北海道にスキーに行く」と宣言し、久しぶりの全員参加の旅行となる。友人家族も参加し総勢8人の予定である。友人家族は皆スキーがうまいが当方は全員初心者である。私としては、広島のスキー場にはないなだらかな長いコースをゆっくり滑ることができれば、と思っている。家族全員参加の旅行な どもうできないかもしれないので、ゆっくり楽しんで来るつもりである。
今年の総括。昨年は入院して手術を受けるなど結構大変であったが、今年は落ち着いて仕事をすることができた一年だった。飲む機会も多かったが、これはご愛 嬌。「診療日誌」なるものを書くことによって、考えをまとめることができてよかったと思う。あとで読み返してみると、その時々の思いがよみがえって来てなかなかいいものである。来年も続けるつもりなので、皆様どうかよろしくお願いします。今年一年ありがとうございました。