平成18年4月8日(土)
今年も日本が世界長寿番付で1位になった。男女合わせての平均寿命が82歳だそうである。アフリカなどには平均寿命が40歳ぐらいのところも多いことを知 るにつけありがたいと思う。気候がよく緑に恵まれた日本に生まれたことを我々は感謝しなければバチがあたる。作家の曽野綾子氏がいつも書いているが、日本は世界中でもまれな安全で豊かな国なんだよと。実際ふだんはあたりまえと考えている色々なことが、他の国ではめったにないことだということはたくさんある のだろう。国民皆保険による医療の平等なこともそうである。いつでも同じ条件でどこの医療機関にでも受診できることを我々はあたりまえと思っているが、実はまれなすばらしいことなのである。
カテゴリー 日々是好日
世界でも稀な国
草野心平「さくら散る」
平成18年4月4日(火)
昨日から暖かくなってやっと桜が咲いた。先週の土曜日からこの日曜日にかけて天気がよくなかったので、桜の開花宣言が出たのはだいぶ前だったがなかなか咲 かず、花見をしようと思っていた人たちにとっては残念な週末だったのではないだろうか。私自身、桜は満開の時よりも散り始めた頃の方が好きである。一瞬の生の歓喜とそのはかなさが感じられるからである。
草野心平という詩人に「さくら散る」という作品がある。「はながちる/はながちる/ちるちるおちるまいおちるおちるまいおちる/光と影がいりまじり/雪よりも死よりもしずかにまいおちる/光と夢といりまじり/ガスライト色のちらちら影が/生まれては消え/はながちる/はながちる/東洋の時間のなかで/夢をおこし/夢をちらし/はながちる/はながちる/はながちるちる/ちるちるおちるまいおちるおちるまいおちる」今週末には桜吹雪に出会えるだろうか。
うまくいく場所
平成18年3月15日(水)
クリニックの近くにはいろいろな店(テナント)があり、ずっと安定してうまくいっている所としょっちゅう店が変わっている所とがある。偶然なのかわからないが、変わる所はいつも1~2年ごとに違う店になっている。どういうわけかいつも同じ場所が変わっていくのである。いずれもその商売がうまくいかなかったということだろうが、まるでその場所に自縛霊でもいて商売の邪魔をしているのではないかと思ってしまう。逆に、どんな店が入ってもうまくいく場所もあるのではないだろうか。いずれにせよ場所を選ぶことはとても大切だと思ってしまう。
弥生三月
平成18年3月1日(水)
今日から弥生三月である。暦の上では春だが、あと何回か寒い日が続いて暖かくなるのだろう。例年は三月半ば頃に暖かくなって油断していると最後に寒い日が あって、やっとおもむろに春が来る。はるか昔からこのようなパターンで四季が移り変わってきたのだろう。それに合わせていろいろな伝統行事が行われてきた。我が国はまことに風情がありこのような国に住めることは幸せなことだと思う。
トリノ冬季オリンピック始まる
平成18年2月13日(月)
連休明けの月曜日である。しばらく寒い日が続いていたがこのところおだやかになって、今日は一日中暖かかった。
トリノの冬季オリンピックが始まった。今大会では日本はメダルが取れるのだろうか。頼みのジャンプもケチがついたし、頑張ってほしいものだ。当院はいつものペースで変わりなく診療を行っている。いつもと同じが一番良いのである。
飽きのこない机
平成18年2月8日(水)
いいものは何でも飽きが来ないというが、診察室で使っている机は気に入っている。開業の時に家具屋さんに特注で造ってもらったものだが、使い込むほどますますよくなっている。引き出しの動きなども一寸の狂いもなくぴったりで木目も美しい。日毎に愛着がわく作品である。それに比べて一昨年買ったリトグラフ は、初めは気に入っていたが長く見ているといまいちで、絵を選ぶ力のなさを感じる次第である。なにしろその作者の作品展で数ある中から選んだものだから言い訳が効かない。どんなものでも長く使ったり鑑賞したりしても飽きの来ないものが本当にいいものなのだろう。
地道にコツコツ
平成18年2月1日(水)
ここしばらく暖かい日が続くと思っていたらもう今日から2月である。いつも月初めは新たな気持ちで臨むようにしているが、今月はどういう月になるだろう か。我々の仕事は毎日同じように地道にコツコツやっていくしかないので、新たに特別にやることはないが、患者さんに満足してもらうべく一層丁寧にやるだけである。腰痛もほとんどなくなったのはありがたい。
食べ過ぎ(飲み過ぎ?)
平成18年1月24日(火)
昨日は朝から胃の具合が悪いうえに寒気もあり、一日中何も食べずに過ごした。さすがに夕方になるとフラフラしてきて、診察するのがつらかった。前々日に久しぶりに深酒をして二日酔いなのに前日にも会があってワインとビールをしっかり飲んでそれだけならよかったのだろうが、帰宅してから鳥鍋うどんと赤飯に ビールを飲んでしまった。さあ翌日は朝から胃部不快感と下痢で一日中しんどかった。だから夜は湯豆腐すこしだけ食べてすぐに就寝。よくしたもので今日はほ とんどもとにもどってくれたのはありがたいことであった。
悲しみ
平成18年1月13日(金)
しばらく書いていなかったので今日からまた日誌を綴って行きたいと思う。
郷里の母が亡くなった。脳梗塞で衰弱していたが、とうとう力尽きたのである。細かく始末しながら私たち兄弟に教育をつけてくれた母親があの世に逝ってし まった。順送りとはいえつらいものだ。最愛の伴侶を失った父の悲しみははかりしれない。これからもできるだけ様子を見に帰るつもりでいるが心配である。今回の葬儀では近所親戚にはほんとうにお世話になった。なにもわからない私たちに、なにくれとなく面倒をみてくれてこれ以上ありがたいことはなかった。おかげで無事母を葬送することができた。心から感謝しているが、父の悲しみを思うと心が痛む。
謹賀新年(平成18年)
平成18年1月4日(水)
謹賀新年。平成18年は今日から診療開始である。今年は例年になくのんびりした一日であった。緊急避妊ピルを求めて来院する人も休み明けには必ず何人かいて、これはいつもと同じ。終了は6時30分、夕方になると立て込むのも例年と同じである。
一年の計は元旦にあり、なので元旦には近くの神社に初詣に行き、賽銭を供え今年の目標を祈ろうと手を合わせた。今年の目標はなんだろうと考えてみたがこれ といって心に浮かんでくることがなく、仕方がないので昨年と同じ目標にしておいた。破魔矢を買おうと思い社務所に寄ってみると、後ろに並んでいる招運の熊手の方がご利益がありそうなので、中ぐらいのを買ってしまった。さらにおみくじ(小吉)をひいて甘酒を飲んで帰宅した。さて今年の運勢はどうだろうか。