平成18年6月3日(土)
今年も「とうかさん」のゆかた祭りで、午後からは道行くゆかた姿の若い女性たちが増えてきた。天気もいいし今日あたりは最高の人出になるに違いない。ゆかた姿というものはなかなかいい。日本人にはいちばん合った装いではないだろうか。でもせっかくゆかた姿がきまっていて風情があるのに、女性同士大声でわめ くように話しながら歩いているグループもいていっぺんに興ざめする。やはり装いとマッチした雰囲気がいいのにと思う。
明日は当番医なので一日クリニックを開けておかねばならない。結局休みは来週の日曜日までお預けであるが、これはこれでけっこうきついことである。本当は休みたいのだが回り持ちなのでそうもいかないのである。
カテゴリー 日々是好日
今年もとうかさん
梅雨の晴れ間
平成18年5月22日(月)
昨日は晴れて気持ちの良い一日だったが、今日はまたしても曇天である。それでも午後からは青空が顔を出して五月だというのに「梅雨の晴れ間」のようだった。
このところ食べ過ぎなのですこし控えようと思っているがなかなか難しい。腰痛もいっこうに良くならず、このままではテニスどころか歩けなくなってしまうか もしれない。整形の先生の話によれば、この腰痛は腹筋を鍛えることによって改善するとのことで一筋の光明を見出した気持ちである。腰痛があるときは安静に して、おさまってきたら腹筋を鍛えるといいそうである。そうは思っていても調子がよければつい忘れるのが人間の性(さが)であり、意志の弱さをその所為に しているのも毎度のことではずかしいが今度ばかりは腰痛が治まってきたら腹筋を鍛えるつもりである。
松井選手の骨折
平成18年5月13日(土)
ヤンキースの松井選手が手首を骨折したそうである。あれだけ頑丈で怪我を避けるセンスのある選手でもこんなことになるのだ。せっかくの連続試合出場記録も途絶えてしまった。世の中何が起こるかわからない。
昔から言われているように「世は無常」である。平家物語の「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」はどんなに安定しているように見えても、一寸先は闇で あることを知りつくした先人たちの心からの叫びであろう。そしてこのような考えが日本人の根底にあるから般若心経の「色即是空、空即是色」の思想が我々日 本人の血肉と化しているのではないか。そしていくら「世は無常」であっても、無常であるからこそ日々を大切にしなければならないのである。
稲作の危機
平成18年5月10日(水)
朝から雨が続き、さすがに患者さんの出足がよくなかった。その分、診察の合間に書類書きや紹介状作成その他雑用仕事がはかどるのは喜ぶべきか悲しむべきか。
先日の連休に鳴門まで車で行ったがもう田植えの準備をしているところがあった。私の田舎では梅雨の頃に田植えをするのが普通なので、ずいぶん早いと思ったものだが今から植える種類もあるのだろう。この頃は田舎ではもう稲を植える人がいなくなり、田を持っている人はその処置に困っているという。放置すれば雑草が生えて他の田の持ち主に迷惑がかかるし、そうだからといっても稲作をするには年を取ってしまっている人が多いのである。これは私の田舎だけのことでは なく、全国的なことだと思う。日本の伝統、日本たる所以である稲作が消えつつあることは由々しき問題である。
やたらと増えた休日
平成18年5月6日(土)
今日はまだ連休のところが多いが当院は暦どおりなので、いつもの土曜日と同じで午後5時まで営業した。
このところやたらと祝日や休日が増えて、我が国の休める日は世界で最も多いとか。ところが有給休暇の消化率は世界最低で、フランスやドイツなどはほぼ 100%使うのため祝日が少なくても結果的には多く休んでいるという。日本人は休むのは罪悪だと考える伝統があるので、休日や祝日を多く作って罪悪感なしに休めるようにしたのだろうか。昔から盆と正月は文句なく休めたし、戦後はゴールデンウイークができて横並びに休んでも許されるようになったからこうなっ たに違いない。
健康な人が休むのは罪悪であるという考え方は、我が国のような資源の少ない国には必要なことだったのだろう。
さわやかな日
平成18年4月28日(金)
今日は5月のようにさわやかな一日であった。こういう日を迎えると日本は四季があり緑が多いすばらしい所だと思う。この季節の移り変わりと豊かな自然が あってはじめて情緒に富んだ日本人が生まれ、日本の歴史が刻まれてきたのではないか。世界の状況をニュースや本などで知るにつけ、我々はまことにいい国に 生まれたとしみじみ思うのである。
精神科のクリニックが増えた
平成18年4月25日(火)
昨日中区袋町東地区医師の集まりがあったが、あらためてこの狭い地区に50施設以上の医療機関がひしめいている凄さを実感した。多くは個人の開業医である がそれにしても医院超密集地区である。そしてこのなかに精神科のクリニックが4施設以上あり、これからもっと増えていくことが予想されるらしい。受診され る患者さんの多くはうつ病やうつ傾向だそうで、都市部に住んだり生活していくことがいかにストレスにさらされてるか想像される。
生きていく上で競争は必要だがあまりに効率にはしるとかえってよくない。最近話題になっている「国家の品格」という本で数学者の藤原正彦氏は欧米の、特にアメリカの効率主義の弱点や欺瞞性をするどくつき、日本は欧米に追随することをやめて我が国が昔からはぐくんできた繊細で高尚な精神世界をとりもどすべきだと説いているが、まことにそのとおりである。戦後あらゆる面でアメリカを手本にしてきたつけがまわってきているのだと思う。
ピルの処方の多い土曜日
平成18年4月22日(土)
土曜日はピルの処方が多い。特に午後は連休を前にして早めに取りに来る人が多かった。ピルは我が国ではまだ普及率が低いが、一旦飲みだすと結構続けて飲む人が多い。実際に飲んでみれば副作用はほとんどないことがわかるから、普及率が低いのは飲まず嫌いなのだろう。
今日はせっかくの週末だというのに雨なのはうっとうしいことだが春雨だと思えば風情も感じられる。来週末から大型連休だが当科は暦どおりである。
黒鉄ヒロシ著「毎日クローがねえ」
平成18年4月19日(水)
診療日誌を始めてもう2年になる。このように長くなると、次第に書くネタに困るようになってくる。
昔、黒鉄ヒロシという漫画家の「毎日クローがねえ」という秀逸なエッセイ集に次のような話があった。「漫画を連載しているといつもアイデアを出すのに苦労 する。アイデアはいいものから順に、ダイヤモンド、金、銀、銅、石ころと称しているがプロなら最低でも銅でなければならない。でも時に石ころのことがあ り、これが続くと掲載中止になり生活の糧が絶たれ路頭に迷う。とはいえなかなかいいアイデアは浮かばず、さんざん苦労してやっと深夜に金だ!と思っても翌 日になってみるとせいぜい銅のことが多い。ただ長年やっていると銅のあり場所はだいたいわかっているので、いいアイデアが浮かばない時はそこへ行って取っ てくる」とのこと。
私の場合はプロでもないしこの日誌を見る人は少ないと思われるが、なんとなくその感覚がわかるような気がする。つまり、ネタがないときはあそこへ行けば何 かあるぞという場所が2年も書いているといくつか見つかっているのである。でもだれにも教えてやらない(だれも聞いてこないか)。
比治山の大新入生歓迎会
平成18年4月11日(火)
昨日から雨が続く。春雨というより大雨である。せっかく満開になった桜も散ってしまうだろう。日曜日の夕方、桜を見に比治山に行ってみたがまさに満開であった。あちこちにシートを敷いて花見客が盛り上がっていたが、広場の中央にひときわ大きなシートが敷いてありその上に飲み物やスナック菓子、オードブルなどが運ばれてきて数人の若者たちが準備に余念がない。シートの広さと食べ物などの量からざっと見ても百人以上の集まりと思われた。聞いてみると広大の新入生歓迎会で400人集まる予定とか。いったいどういう集団なのかと思っていたが納得した。