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ラーメン考

平成27年8月29日(土)
ラーメンは元来は中国の食べ物だったのだろうが、日本に伝わって我々の好みに合うように改良がくわえられ、今ではカレーライスと同じように国民食といってもいい食べ物になっている。中区だけでも150軒以上のラーメン店があるそうだが、クリニックの近くにもいろんなラーメンの店ができている。「一風堂」「ばりうま」「我馬」「一竜」「一蘭」他多数あるが、よく行くのは「海風道」である。この店は初めは立町にあり、麺とスープのバランスがよく、焼き豚と味玉が絶品で毎週通っていたが、吉島に移転したのでたまにしか行けなくなっていた。今は八丁堀に帰ってきたのでちょくちょく行っている。
流川で飲んだ後の締めに行くのは新天地公園のそばにある「うぐいす」である。この店のラーメンはあっさりしているので妙に食べたくなる。近頃はすぐに腹いっぱいになり、残念ながら締めのラーメンをあきらめることが多くなったのは歳のせいか。インスタントなら「うまかっちゃん」が好きで、発作的に食べたくなると水を少なめにして刻みネギを加えて自分でつくる。いずれにしてもラーメンは、昔からのあたりまえにある食べ物になっている。

気持ちのいい朝

平成27年8月22日(土)
しばらく続いた雨模様の日々から一転して今日はいい天気である。さすがに盆を過ぎると猛暑も和らいできて、朝夕は涼しいと感じるようになっている。自転車でクリニックに向かう道中も頬にあたる風が心地よい。いつもの道をいつもの速度で走っていると、信号待ちの場所も待ち時間も同じであることを体が覚えている。平和大通り沿いの道は広くて緑も多く、実に走りやすい。鶴見橋は歩道が広く川風も気持ちいいので、自転車を止めて川面を見たくなる。
我が国の四季の移ろいは劇的で、さまざまな文化が生まれるもとになってきた。朝夕の自転車通勤は、四季の変化を定点観測しているようで味わい深いものがある。日本というすばらしい国に生まれいい時代に育ったことは、偶然とはいえ本当にありがたいことである。特に今日のような気持ちのいい朝にはいつもよりもそう思う。

自転車のマナー

平成27年7月16日(木)
自転車通勤を始めて8年になるが、気持ちよく毎日通っている。初めは普通の自転車だったが、途中から電動アシスト自転車(楽チャリ)に変えてからは文字通り楽になった。楽チャリはペダルを踏む力を3倍に増幅するので、坂道でもほとんどストレスなしに乗ることができるし、長距離走っても疲れない。初めの頃はあまり見かけなかった楽チャリだが、最近では乗る人が増えたようで、あちこちでよく見かけるようになった。
自転車通勤をしていて思うことは、平気で信号無視をする人や見通しの悪い十字路を減速せずに走り抜ける人がいることである。もし車にひかれたらどうするのだろうと思う。自転車を一旦止めて、再び走り出させるのが面倒なのだろうが、接触事故でけがをするのは自分である。道路交通法では車が悪いことになっているが痛い目に合うのは自分である。また、高速で歩道を走り抜ける人もいるが、実に危ないことである。歩行者にぶつかったら大変である。他にはスマホを扱いながら乗る人も多い。罰則を設けるながれになっていることに納得している。

「福太郎」の衰弱

平成27年6月12日(金)
このところ朝夕の散歩のとき、ぶさいく犬「福太郎」はしばしば足を止めて動かなくなっていた。それでもしばらくするとまた普通に歩きだして、公園の中の草花のにおいをかいだりマーキングにいそがしそうだった。ところが4~5日前から少し歩いてもしんどそうで、今まで通っていた公園にはもう行くことができなくなった。そこで近所の小さな公園をぐるっと回ることにしたが、それもできなくなってしまった。
推定年齢14歳なので仕方ないと思うが腹水がたまっているらしく、何も食べず水を少し飲んでじっとしている。今朝は玄関を開けるといつもの散歩を思い出したのだろうか、よろけながら立って尻尾を振っているがそれ以上は動けないようだった。かわいそうだが見守るしかない。苦しんでいるようには見えないのがせめてもの慰めである。亡くなったら骨の一部を田舎の父の墓の近くに埋めてやろうと思っている。父が10年以上飼って一人暮らしの時期も支えあっていた愛犬だったから。

入梅

平成27年6月5日
一年のうちで最も好ましい若葉の季節があっという間に過ぎて、とうとう梅雨入りしてしまった。「とうかさん」は今日から始まるが朝から雨模様で、例年この祭りの3日の間には1日は必ず雨が降るという私的ジンクスが、今年も証明された。今日から3日間、中央通りから本通り、胡通り・流川のあたりは浴衣の女性、若者、家族連れの人たちで大いににぎわうだろう。「とうかさん」のことをつい忘れて、飲みの約束をして後悔したことが何度もあるが、今年は家でおとなしくするつもりだ。それでも夕方、仕事が終わって帰宅途中に見かける浴衣姿は風情があっていいものである。
二十数年前、中電病院に赴任して初めて病院官舎の人たちと「とうかさん」に家族で行った時も雨が降ってきたことを覚えているが、月日のたつのは早いものである。そして人生はどのように展開するのかわからない。当時、二十数年後の自分がこの地に開業してこのような文章を書いているとは、夢にも思わなかった。

先輩の送別会

平成27年5月23日(土)
古巣である中電病院のH先輩が定年のため病院を退職することになり、病院産婦人科の送別会にO.B.として出席した。先輩は私が病院を辞めて開業する1年前、今から約19年前に赴任して来られた。誰に対しても態度を変えない、誠実でフレンドリー、実力のある人物で、開業後ずいぶん助けていただいた。すぐに入院が必要な患者さんや、診断の難しい患者さんなど困った時に先輩であるH先生に相談すると、快く引き受けてもらって実にありがたかった。
現部長が企画して開いたこの送別会は心のこもった素晴らしい会であった。病院のスタッフにH先輩がいかに頼りにされ慕われていたかが感じられて、気持ちよかった。
周辺の病院から一人またひとりと先輩たちが定年で退職して行く。これで各病院の部長は同期か年下になってしまった。開業してもう18年になろうとしているのだから皆年を取るのも無理ないことである。
年年歳歳花相似たり 歳歳年年人同じからず

連休終了

平成27年5月8日(金)
連休が終わっていつもの日々が始まった。この連休はめでたく第3子を産んで早めに退院した次女と新生児、3歳と1歳の孫、ちょうど休みで手伝いに帰っていた大学生の長男、近くに住んでいる長女と孫2人も絶妙のタイミングで来たりで、普段の平穏な日々からは想像もつかないような連休であった。次女の主人も埼玉から車で駆けつけてきたが、混んでいたために一昼夜かかったそうである。
皆がそろうことはもうあまりないだろうから、近所の居酒屋「かんかんかん」で宴会。ここは小上がりもあり使い勝手がいいので、ずいぶん前から使わせてもらっている。店の主人から「お孫さんがどんどん増えますね」と言われるが、ありがたいことである。F.F.には一度も行かずあっという間に終わった連休であった。

またも孫誕生!

平成27年4月30日(木)
里帰り出産のために我が家に帰っていた次女に待望の女の子(第3子)が無事生まれた。予定日になっても陣痛が起きないので少し心配になっていたが、2日遅れでしるしがあり入院、一旦痛みが消えていたが日付が変わってすぐに破水、なんと30分で生まれた。経産婦の出産は早いものである。これで長女のところの孫2人と合わせて孫は5人になった。ありがたいことである。これから先、子育てを含めいろいろなことがあるだろうが、どうか皆元気に育ってくれと祈るばかりである。
ぶさいく犬「福太郎」とともに「福」が来てくれたのだろうか。

うまいパスタ

平成27年4月24日(金)
以前は肉が大好物だったが年とともに次第に和食がよくなって、今ではうまい肴に日本酒がこたえられない組み合わせになっている。もちろんピザやパスタも食べたくなる頻度は減っているが好物には変わりない。
20年近く前に千田公園のそばに「伊谷屋」という小さなイタリア料理を出す店があった。そこの和風パスタは絶品で、しばしば通っていた。そのうちに店を移転し大きくして評判も良かったのだが、無農薬野菜を求めて?庄原に移転しそのあとはどうなったのかは知らないが、あのパスタは良かった。今のお気に入りは白島電停の近くの「ペロー」のパスタである。2~3人で行って別々のパスタを頼んでも分けて持ってきてくれるのがうれしい。味はこれまた絶品である。人気店なので予約が取れないこともあるが、パスタが食べたくなったら電話するようにしている。

「酒つま」と「酒場放浪記」

平成27年4月3日(金)
「酒つま」とはBSジャパンで1年間放送された、毎回ゲストを迎え、飲み、語らいあう番組であった。正しくは「酒とつまみと男と女」というが、進行役の俳優、山崎樹範氏と落語家、春風亭一之輔氏が隔週で出演し、ゲストのいい味を引き出していて、毎回面白く見ていた。なんといっても一番のスターはご意見番としてしばしば登場する作家(不良隠居)坂崎重盛氏で、氏のなんともいえない飄々としたふるまいは「人生の達人」を感じさせられファンになってしまった。アルフィーの坂崎幸之助氏は氏の甥にあたるという。残念ながら3月で番組は終了したが、最終回にはなんと、居酒屋大好きおじさんたちの星「酒場放浪記」の吉田類氏がゲストで登場した。
「酒場放浪記」も実は何年も前から録画して晩酌しながら見ているが、あたかも自分がその場にいて一緒に飲んでいる気持ちになるのが不思議である。最終回は雑誌編集長でレギュラー酔女、倉嶋紀和子氏も参加して大いに盛り上がっていた。今回この話題を書いたのは、市内の某ドクターが吉田類氏の大ファンで、立ち飲み系の居酒屋に行ってみたくてたまらず、とうとう行ってみたという文章を雑誌に寄稿していたからである。自分もそうであるが、おじさんになると居酒屋が好きになるのだろう。