平成27年1月23日(金)
この正月はいろいろなことがあってほとんど尺八を吹くヒマがなかった。まだすべてが落ち着いたわけではないけれど、気分転換もかねてまた練習を始めようと思う。一旦吹き出せば結構熱中するので、心配事などが一時でも忘れられる。まず久本玄智の「春の恵」から始めようか。
久本玄智は作曲家、ピアノ、筝の演奏家で、邦楽の曲も多く作曲している。明治生まれ、5歳で失明して東京盲学校卒業、後に東京教育大学の教授も務め、幅広く活躍した音楽家である。曲は洋楽を取り入れた独特のもので、根強い人気があり現在でもよく演奏されている。早速吹いてみよう。
カテゴリー 日々是好日
尺八の再開
いい日旅立ち
平成27年1月16日(金)
正月を挟んで30日間連続スパルタ英語講座が昨日で終わった。ふう。途中、物理的に無理で課題の提出ができない日があったが、なんとかやり遂げた。メーリングリストで自分の回答を公開するので、必死になってやらざるを得ないところが良かったと思う。
最も時間がかかったのは英作文で、毎日テーマが与えられ、それについての意見などを書くことが課題であるが、日本語でも難しいのに本当に苦労した。聞き書きも世界中のいろいろな人の演説や会話などがあり、興味深いことであった。
最後の日の課題はいつもの英作文、聞き書きに続いて山口百恵の「いい日旅立ち」の歌詞を英訳せよで、これも結構時間がかかった。提出して他の人たちの回答を見ると、うまいなあ、と思う人が多くやっぱり英語は難しいと思った次第である。
謹賀新年(平成27年)
平成27年1月1日(木)
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。
朝は雪が舞っていたが昼になって天気が良くなってきたようだ。この「診療日誌」も11年目を迎えたが、元旦に更新したのは初めてである。11年も続けるとさすがにちょっとした歴史と言える。まさに継続は力なり、である。現在、「30日間スパルタ英語塾」を始めてしまったので、元旦といえども課題を提出しなければならない。そのためにクリニックに出てきているが、これが結構時間がかかり片手間というわけにいかない。でもその分、英語が身近になるような気がしてちょっと得した気分になる。
今年の標語は「継続は力なり」にしようかな。
福太郎の復活
平成26年12月25日(木)
今年の診療は今日を含めてあと3日になった。寒さもいよいよ本格的になり自転車通勤に、防寒服が必要になっている。防寒の重装度からはまだ2番目であるが結構ハードである。
先月連れてきたぶさいく犬「福太郎」が土曜日の朝の散歩のとき、レンガ色の血尿をして元気がなかった。日曜日の朝は動きたくない様子でエサを食べなかった。年だし痩せているし、もう長くないのかと思っていたら水曜日の夜は血尿もおさまり元気になってきた。食欲も出てきてまさに不死身、このしぶとさには我々もあやかりたいものである。
英語のスパルタ講座も今日で9日目、きついけれど結構楽しんでいる。今年もあとわずかであるが一年の締めをするヒマがないので、ごあいさつだけにします。
今年も一年間ありがとうございました。
英語の特訓
平成26年12月18日(木)
英語を使うことがなくなってずいぶん久しい。たまには文献を読むこともあるが、辞書を引きながら何とか読めるくらいでヒアリングはできないししゃべるのはさらに困難である。かつて学会発表をしていた頃は、まだ少しはそれらしくしゃべっていたが、今はまったくダメである。
そこで、今回30日間スパルタ講座を受けることにした。毎日課題が与えられ、まがりなりにも解答を出さなければならない。課題は3つ、英作文と聞き書きと和訳である。実際にやってみて、いかに英語力がないか思い知らされている。なにしろこれだけ英語から離れた生活をしているのだから、すぐに慣れろといっても無理である。結構ストレスがかかっているが、なんとかやり遂げたいものである。
袋町東地区忘年会
平成26年12月11日(木)
先日、医師会中区第4支部(袋町東)忘年会が「かねまさ別館」で行われた。特別なことでもなければまず行かない天然とらふぐの店なので楽しみにしていた。近くにいても日頃顔を合わせることが少ない先生方と久しぶりに話をして盛り上がったが、新たな開業も複数あることがわかり、この地区は中四国最大の医療施設密集地だと改めて思った。
本通りに沿って東西500メートル、八丁堀をはさんで南北1キロメートルの狭い地域になんと!45の医療施設があり、企業の診療室も3か所ある。個人のクリニックもあれば病院もある。当院もこの地に開業して17年になり中堅どころとになったが、いくつもの施設が廃業しそれを上回る新たな施設ができるのを見てきた。
この地区は人が最も集まってくる本通りがあり店舗も密集、袋町の美容院密度は日本一といわれているが、活力のある面白い場所だとしみじみ思う。
ぶさいく犬がやってきた
平成26年11月13日(木)
田舎の父親が加齢のため入院し、飼っていた犬の面倒をみることができなくなった。推定13(14?)才の老犬「福太郎」である。顔が可愛くないうえに躾ができてないので(お手・お座り・待てができないというか教えていない)飼ってやろうという奇特な人がいるわけもない。今は保健所も簡単には引き取ってくれない。以前うちで飼っていた愛犬「まろ」を看取ってくれた動物病院の先生に相談したら、「噛み犬ならどうしようもないが、とりあえず散歩させてみてください。」とのことで散歩させてみると、意外にもちゃんと散歩できた。こんなぶさいくな犬でも13年にわたって父親を癒してくれていたのかと思うと、うちで飼うしかないかと腹をくくった。
日曜日、生まれて一度も体を洗ってもらったことのない「福太郎」を洗ってやり(思い切りイヤがった)、ビニールシート・バスタオル・ダンボール箱などを敷き詰めた車に乗せ、ブルブル震える体を抱いて撫でてやりながら2時間かけて我が家に連れて帰った。「まろ」の定位置だった玄関につないで朝晩散歩することにした。環境の激変にどうなることかと思ったが、周囲に吠えることもなく結構まったりしている。「まろ」の時に使っていた犬小屋は処分していたので、新しく買ってきたが中に入らず外で寝ているようである。「ぶさいく犬」ではなく「福太郎」の「福」がやってきたと思うことにした。
「マッサン」と「軍師官兵衛」
平成26年11月7日(金)
NHKのドラマは久しく見ていなかったが、表題のドラマは実に面白く一度見たら引き込まれてしまった。特に「軍師官兵衛」は官兵衛役の岡田准一の雰囲気が話にピッタリはまっていて、老いて次第に常軌を逸するようになる秀吉役の竹中直人の名演技とあいまって次はどうなるかと一週間が待ち遠しい。はまり役はあるもので、秀吉役には緒方拳と竹中直人が、伊達正宗には渡辺謙がピッタリ合っているように思う。大河ドラマは戦国時代を中心にさまざまの角度から手を変え品を変え放送されてきたが、今回のドラマはうまくできていて録画して見逃さないようにしている。
「マッサン」は竹原出身の竹鶴政孝がスコットランドにウイスキーの勉強に行き、当地の女性リタと結婚し一緒に帰国、紆余曲折を経て北海道余市で独自のウイスキーを完成させるという実話をもとにした朝の連ドラで、始まったばかりであるが人気が出ていてウイスキーの売り上げが増えているそうだ。竹原にある竹鶴酒造には多くの観光客が訪れているという。かくいう私も見学に行き、近くの「遊山」というミシュラン掲載のそば屋でうまいそばを食べてきた。
一進一退
平成26年10月17日(金)
尺八を始めて10年にもなるとさすがに才能がないことがわかるが、なにしろ吹いていて気持ちいいので続けている。先月、南区民文化センターでのささやかな演奏会で2曲、独奏した。琴なしの独奏は初めてで、録画したものをいただいたので自分の演奏を客観的に見る(聞く)ことができた。自分では出来が良くなかったので見るに堪えないと思っていたが、思ったほどひどくなかったので少しほっとした次第である。その後、他の曲を吹いてみてもなんだか音がよくなったように感じて気を良くしていた。
ところが最近、自分で吹いて録音した音を聞いてみたらやはりダメで、自己評価というものは客観的評価よりも常に高く、ときおり思い出したように正しい評価をするものだと思った次第である。スポーツは勝ち負けがはっきりしているし、試験は点数で評価されるので客観性が高いが、音楽は評価が難しい。だからといって常に正しい自己評価をしていたら吹く気がなくなるだろう。これはすべての芸事だけでなく、ヒトのあらゆる行動について言えるのではないだろうか。
天高く馬肥ゆる秋
平成26年10月3日(金)
あいかわらず自転車でクリニックに通っているが、3キロメートルは程よい距離で季節の変化が直接肌に感じられるのが快い。今朝は雲一つない秋晴れの空で気持ちのいい一日になりそうな予感がする。10年前の10月の診療日誌をひも解いてみると、今日とまったく同じような気持ちのいい日であることに触れ、こんな日は尺八を持って山中に分け入り瞑想にふけるのがいいなどと能天気なことを書いているが、確かにそんなことを思わせるような青空である。
わが国はきれいな水と緑に恵まれ、四季の移ろいがさまざまな文化を生んだ世界でも稀な楽園である。鎖国をやめて近代国家に変身した頃に日本を訪れた西洋の要人の中には、日本を「東洋の真珠」に例えてこのような素晴らしい国が存在するのは奇跡であり大切にしなければならない、と本国に伝えた人が何人もいたという。
今年はマツタケも豊作のようだ。豊穣の秋を満喫したいものである。