カテゴリー 日々是好日

先輩の送別会

平成27年5月23日(土)
古巣である中電病院のH先輩が定年のため病院を退職することになり、病院産婦人科の送別会にO.B.として出席した。先輩は私が病院を辞めて開業する1年前、今から約19年前に赴任して来られた。誰に対しても態度を変えない、誠実でフレンドリー、実力のある人物で、開業後ずいぶん助けていただいた。すぐに入院が必要な患者さんや、診断の難しい患者さんなど困った時に先輩であるH先生に相談すると、快く引き受けてもらって実にありがたかった。
現部長が企画して開いたこの送別会は心のこもった素晴らしい会であった。病院のスタッフにH先輩がいかに頼りにされ慕われていたかが感じられて、気持ちよかった。
周辺の病院から一人またひとりと先輩たちが定年で退職して行く。これで各病院の部長は同期か年下になってしまった。開業してもう18年になろうとしているのだから皆年を取るのも無理ないことである。
年年歳歳花相似たり 歳歳年年人同じからず

連休終了

平成27年5月8日(金)
連休が終わっていつもの日々が始まった。この連休はめでたく第3子を産んで早めに退院した次女と新生児、3歳と1歳の孫、ちょうど休みで手伝いに帰っていた大学生の長男、近くに住んでいる長女と孫2人も絶妙のタイミングで来たりで、普段の平穏な日々からは想像もつかないような連休であった。次女の主人も埼玉から車で駆けつけてきたが、混んでいたために一昼夜かかったそうである。
皆がそろうことはもうあまりないだろうから、近所の居酒屋「かんかんかん」で宴会。ここは小上がりもあり使い勝手がいいので、ずいぶん前から使わせてもらっている。店の主人から「お孫さんがどんどん増えますね」と言われるが、ありがたいことである。F.F.には一度も行かずあっという間に終わった連休であった。

またも孫誕生!

平成27年4月30日(木)
里帰り出産のために我が家に帰っていた次女に待望の女の子(第3子)が無事生まれた。予定日になっても陣痛が起きないので少し心配になっていたが、2日遅れでしるしがあり入院、一旦痛みが消えていたが日付が変わってすぐに破水、なんと30分で生まれた。経産婦の出産は早いものである。これで長女のところの孫2人と合わせて孫は5人になった。ありがたいことである。これから先、子育てを含めいろいろなことがあるだろうが、どうか皆元気に育ってくれと祈るばかりである。
ぶさいく犬「福太郎」とともに「福」が来てくれたのだろうか。

うまいパスタ

平成27年4月24日(金)
以前は肉が大好物だったが年とともに次第に和食がよくなって、今ではうまい肴に日本酒がこたえられない組み合わせになっている。もちろんピザやパスタも食べたくなる頻度は減っているが好物には変わりない。
20年近く前に千田公園のそばに「伊谷屋」という小さなイタリア料理を出す店があった。そこの和風パスタは絶品で、しばしば通っていた。そのうちに店を移転し大きくして評判も良かったのだが、無農薬野菜を求めて?庄原に移転しそのあとはどうなったのかは知らないが、あのパスタは良かった。今のお気に入りは白島電停の近くの「ペロー」のパスタである。2~3人で行って別々のパスタを頼んでも分けて持ってきてくれるのがうれしい。味はこれまた絶品である。人気店なので予約が取れないこともあるが、パスタが食べたくなったら電話するようにしている。

「酒つま」と「酒場放浪記」

平成27年4月3日(金)
「酒つま」とはBSジャパンで1年間放送された、毎回ゲストを迎え、飲み、語らいあう番組であった。正しくは「酒とつまみと男と女」というが、進行役の俳優、山崎樹範氏と落語家、春風亭一之輔氏が隔週で出演し、ゲストのいい味を引き出していて、毎回面白く見ていた。なんといっても一番のスターはご意見番としてしばしば登場する作家(不良隠居)坂崎重盛氏で、氏のなんともいえない飄々としたふるまいは「人生の達人」を感じさせられファンになってしまった。アルフィーの坂崎幸之助氏は氏の甥にあたるという。残念ながら3月で番組は終了したが、最終回にはなんと、居酒屋大好きおじさんたちの星「酒場放浪記」の吉田類氏がゲストで登場した。
「酒場放浪記」も実は何年も前から録画して晩酌しながら見ているが、あたかも自分がその場にいて一緒に飲んでいる気持ちになるのが不思議である。最終回は雑誌編集長でレギュラー酔女、倉嶋紀和子氏も参加して大いに盛り上がっていた。今回この話題を書いたのは、市内の某ドクターが吉田類氏の大ファンで、立ち飲み系の居酒屋に行ってみたくてたまらず、とうとう行ってみたという文章を雑誌に寄稿していたからである。自分もそうであるが、おじさんになると居酒屋が好きになるのだろう。

桜が咲き始めた

平成27年3月27日(金)
木曜日の午後は休診なので暖かい日差しにひかれて近所の公園へ散歩に行った。ちょうど出産のために里帰りしていた次女と二人の孫、カミさんも一緒に、ぶさいく犬「福太郎」を連れての移動である。孫たちが公園の遊具や砂場で遊んでいる間に「福太郎」を連れて公園の周囲を歩いた。
広い公園なので一周すればそこそこ運動になる。「福太郎」はうちに来てもう5か月になるが、最近ではすっかり慣れてきて孫たちが触ってもおとなしくしている。初めの頃は近所を散歩させても捨て犬と思われていたふしがあるが、「犬らしくなりましたね」とお世辞を言われると可愛くなってくるから不思議である。
孫たちが遊んでいる砂場にもどり、周囲の木々を見上げれば桜のつぼみがもうほころび始めている。春になった。

三寒四温

平成27年2月27日(金)
ここ数日は暖かく、日中は少しだけれど汗ばむようになった。寒い日と暖かい日が数日ごとに繰り返される。三寒四温とはよく言ったものである。わが国には四季の区別があり、それぞれの時期に対応した美しい言葉がある。
二月の別名は、如月、梅見月、雪消月、初花月などがあるが、いずれもなるほどと思わせる風情が感じられる言葉である。手紙の言葉も季節に応じており、二月であれば「晩冬の候、余寒の候、春寒の候、残寒の候」などが使われる。実際の気候と微妙に異なるのは明治5年まで旧暦を使っていたためで、旧暦では季節は24に分けられていた。その24節気の一つが大寒(1月20日頃)で最も寒い頃である。それから立春(2月4日頃)、雨水(2月19日頃)、啓蟄(3月6日頃)と徐々に暖かくなる。
「春を待つ」のは万人の共通の思いだろうが、三寒四温を繰り返しながら暖かくなっていくのはまことに風情がある。

スパルタ英語塾 再び

平成27年2月20日(金)
性懲りもなくまたメルマガ英語塾の受講を始めた。今度は45日連続の猛特訓である。始めるまではイジイジしていたが、始まってしまうと結構面白くてはまるものである。メーリングリストを通じて他の参加者の文章が読めるのと、毎日締切があるのが励みになっているのだろう。
他の人の文章を読んでいるとそれぞれ特徴があって興味深い。ある人は平明でわかりやすい文章を書き、ある人は粘っこい文章を書く。きっと日本語で書く文章も同じだろうと想像できる。言葉の使い方は一人ひとり違うがその言葉を使って文章を作り、それを売って生活している作家は、まさに言葉のプロである。他人がその本を買いたくなるような魅力的な内容がなければ成立しない職業である。改めて作家のすごさを思った次第である。

えっ どうして?

平成27年2月6日(金)
世界のニュースや日本の出来事をテレビや新聞で見て、表題のように思うことはよくあることである。次から次へいろいろなことが起こり、その度に「世の中なんでもありだな」と思う。クリニックに来院される患者さんの話を聞いていて、他科あるいは他院の治療内容に表題のように感じることがある。本当は医療機関と患者さんの双方の話を聞いて判断するべきだろうが、どうしても患者さん寄りになるのでそう思うことが多い。
自分のところで行っている治療についても、他の医療機関で同様に思う場合もあるのかもしれないので軽々に判断はできないが、世の中には色々な考え方があるのだなと思う。十分時間を置いて設定を変えてエッセイにするのもいいかもしれない。

尺八の再開

平成27年1月23日(金)
この正月はいろいろなことがあってほとんど尺八を吹くヒマがなかった。まだすべてが落ち着いたわけではないけれど、気分転換もかねてまた練習を始めようと思う。一旦吹き出せば結構熱中するので、心配事などが一時でも忘れられる。まず久本玄智の「春の恵」から始めようか。
久本玄智は作曲家、ピアノ、筝の演奏家で、邦楽の曲も多く作曲している。明治生まれ、5歳で失明して東京盲学校卒業、後に東京教育大学の教授も務め、幅広く活躍した音楽家である。曲は洋楽を取り入れた独特のもので、根強い人気があり現在でもよく演奏されている。早速吹いてみよう。