平成28年6月3日(金)
腰痛のため週1回のスポーツクラブのテニスもできなくなり、体を動かしたくて仕方ない時は歩くようにしている。元来、健康には自信があったのだが、自分には向いてないゴルフの練習のし過ぎから腰痛になり、二度とゴルフはしないと誓っていた。ところが、のど元を過ぎればのことわざもあるが、ゴルフ自体が面白いスポーツなので再開しようとしたら一層腰を痛めてしまった。この学習能力のなさはニワトリ並みだと自嘲しつつ今は歩くことだけが唯一の運動になっている。情けないことであるが仕方がない。
先日は比治山に登り、京橋川沿いに北上して二葉の里から常盤橋を渡り白島から川沿いに南下、カノーバカノーバでランチを食べて帰宅、合計12キロ歩いたことになるがこれぐらい歩くと少しは運動したかなという気持ちになる。京橋川の東側遊歩道には泰山木の白い花が咲いており、実に気持ちがよかった。自転車通勤は続けているがそれとは別に、なるべく歩くようにしたい。
カテゴリー 日々是好日
ウオーキング
黄金週間
平成28年5月7日(土)
ゴールデンウイークは最長10日間休めるの人もいるようだが、当院は暦どおりで今週は月・金・土曜日は開院している。長い休みを取らないのは、あまり海外旅行に興味がないのと、この時期は混雑する上に旅行の費用がやたらと高くなるからである。ヨーロッパには行ってみたいけれど往復の時間を考えると、じっくり時間をかけて滞在しないともったいない。昔、一度だけ学会にかこつけてスペイン・ポルトガル・モロッコ14日間の旅に参加したことがあるが、さすがに歴史のある国は見たいものがたくさんあるので、最低1か月は滞在したいと思ったものである。特にスペインは食べ物も美味しくバルでビールを飲んでも安いしつまみもうまい。もう一度行ってみたいけれど、どうせ行くなら長い休みを取って行きたいものである。
今はもっぱら国内旅行、名所旧跡を訪ねて美味しいもの・美味しい店を探すのが好きである。京都にはよく行ったが、今は人が多すぎて身動きが取れないのであまり行かなくなった。近頃では中四国・九州あたりをうろうろして楽しんでいる。
中区医師会第4支部会
平成28年4月28日(木)
耐震補強のために紙屋町の仮店舗に移転しているアンデルセンで支部会が開かれた。本通りを中心に南北1km、東西500mの場所に50を超える医療施設がひしめく第4支部は新しい施設が増えており、施設名簿をみると開業19年目の当院はもう開業順でみれば古い方から真ん中近くになっている。新規開業と継承の責任者が順番に毎年、世話人として支部会を開催することになっているが、最近開業した医師が世話人になるのは15年先なので「自分が世話人になるときはもう閉院しているか亡くなっているかな」と冗談をいう人もいるぐらいである。他の地区は新規開業が少ないので世話人の係が何回もまわってくるという。自分の場合も世話人をしたのは開業して10数年たった後だったし、もう2度と回ってこないだろう。
仮店舗のアンデルセンはさすがに本店と比べると小さいが、料理はそこそこよかった。今まではアンデルセンはすぐそばにあって食事会や支部会などに使えるし、パン・食材・惣菜・ワインなど豊富にとりそろえられて実に便利だったけれど耐震補強のためなら仕方がない。熊本の地震をみれば絶対に必要なことだろうと思う。何年かかるかわからないというのが気になるけれど。
血圧が高い
平成28年4月8日(金)
今から7年前に偶然血圧を測ったら高かったので、同じビル内の循環器専門医に相談したところ、降圧剤の処方と減塩、運動などを指示された。毎日朝夕2回血圧を測定し記録し薬もまじめに飲んでいたが6か月ぐらいでやめた。軽度高血圧で安定していたし、薬をしばらく止めてみてもあまり変わらなかったからである。血圧を毎日測りその値に一喜一憂することがかえってストレスになったためでもある。
その後血圧のことは忘れて能天気に過ごしていたが、先日偶然血圧を測ったら完全な高血圧である。最近は過食による体重増加に加えて運動不足、アルコールの増加などすべてが悪い方へ向かっているようだ。大いに反省し、生活習慣を改めることを決意した。医者の不養生とはよく言ったもので恥ずかしい限りである。
うなぎ考(2)
平成28年3月5日(土)
以前にも書いたが、そごうにあったうなぎの店「伊勢定」が撤退して以来ずっとうまいうなぎを探している。広島県内はもとより近県でも美味しいとの評判を聞くと早速出かけて試している。どの店もそれなりに美味しいが、好みの問題だろうが「伊勢定」を凌ぐうなぎにはめったに出会えない。小倉「舎田庵」、今治「うなぎや」、松江「山美世」、福山「なか勝」、奈良「川はら」、京都「まえはら」などに行ったが、「まえはら」のうな重は絶品で私的には最高のうなぎである。
広島では「こだに」、「うな月」、「雲海」、「たこつぼ」が美味しいが、気に入っているのは「たこつぼ」のうな重である。ここは三越の地下にも持ち帰りのうなぎとして出していてよく使うけれど、店で食べるのが一番うまい。
今のような蒲焼きになったのは戸時代といわれているが、なんといっても醤油、みりん、砂糖などで店ごとにたれを工夫して作り、開いて蒸したうなぎにしみこませながら何度も焼いて、あつあつのごはんにのせて山椒をふって食べるのは最高である。これに肝吸いと漬物がついて我が国の食文化「うな重」の完成である。うなぎが焼きあがるまで肝焼きでちびちび飲みながら待つのもいいものである。またうなぎが食べたくなった。
野風増(のふうぞ)
平成28年2月13日(土)
久しぶりにデュークエイセスのアルバムを聴いていたら、リーダーのバリトン谷道夫がメインで歌う「野風増」に惹かれた。この曲は亡き河島英五が歌って広く知られるようになっているが、元は作曲家山本寛之がリリースしたもので堀内孝雄、出門英(懐かしい)、財津一郎、橋幸夫、レオナルド熊、芹沢博文など多くの人がCDを出している。谷道夫の深みのある声と歌い方は、歌詞のちょっと気恥ずかしいところを補ってピッタリしている。
「のふうぞ」とは岡山の方言で生意気とかつっぱるという意味だそうであるが、自分はこの言葉を聞いたことがないので同じ県でも地域によって違うのだろう。「野風増の会」というのが東京と岡山にあり、母校の医学部教授も参加して毎年新年会・親睦旅行が行われているらしい。
お前が20才になったら 酒場で二人で飲みたいものだ
ぶっかき氷に焼酎入れて つまみはスルメかエイのひれ
お前が20才になったら 想い出話で飲みたいものだ
したたか飲んでダミ声上げて お前の20才を祝うのさ
いいか男は 生意気ぐらいが丁度いい
いいか男は 大きな夢を持て
野風増 野風増 男は夢を持て…!
謹賀新年(平成28年)
平成28年1月4日(月)
明けましておめでとうございます。
毎年、4日より診療開始することにしているが今年はたまたま月曜日なのできりがいい。ただし、同じビルにある内科は明日から、耳鼻科はあさってから開始のようである。
元旦にはお屠蘇と雑煮、このところおせちを取り寄せているが家族の評判はいまいちである。それでもめげずに今年は今までで一番よかった「古串屋」から取り寄せた。ここのおせちは日本酒に合うのがいい。護国神社まで歩いて初詣、喪中のため年賀状は少なかったけれど、礼を失さないように返信を確認する数が少ないのは結構楽だと思った次第である。夜は長女一家と一瞬帰っていた長男と自宅で鍋を囲む。今年も平穏な一年であればいいと思ったことである。
仕事納めの日
平成27年12月28日(月)
今日は今年最後の診療日、他の産婦人科クリニックは半分くらいは休みに入っているようだが、当院は例年どおり今日までである。今年一年間、診療に関して特に問題なく終えられたのはありがたいことである。ここ数年は新患が増えていて、ネットを見てこられる人と口コミで来られる人が大半なのはネット社会を反映しているのだろう。患者さんの負担をなるべく少なくし、何度も通わなくてすむようにしているのは開業当初から変わらない当クリニックの方針であるが、18年間この方針が貫いてこれたのは本当によかった。今後もこのままでやって行きたい。
今年は郷里の父が診療開始日の1月5日に他界し、父の飼っていたぶさいく犬「福太郎」を引き取ったけれど6月に後を追うように死んだ。昨日郷里で父の一周忌の法要をおこなったが、墓地の片隅に埋めてやっている「福太郎」も今頃はあの世で父母と一緒にいることだろう。
冬らしくなった
平成27年12月18日(金)
12月になっても暖かい日が続き、自転車通勤の防寒対策は例年になく軽めだったが、今週に入ってやっと冬らしくなった。久しぶりに薄めのダウンのコートを着て自転車に乗ったが、まだ最強の服装ではない。最も寒い日は厚手のダウンジャケットにスキー用の手袋、マフラーに帽子であるが、昨年はそんな日は数えるほどしかなかった。今年は暖冬のようなので最重装備は必要ないかもしれない。
昨年の今頃は英語の特訓連続30日というのをやっていたので、寒い中暮れも正月もなく毎日クリニックに通って課題を解いていたが、今になって振り返ってみると英語力はちっともついていないようである。やはり実践で鍛えないとダメなことがよく分かった。でもこの年になって一時的にとはいえ結構熱中できたのは、楽しかったしいい経験になったと思う。
アシスト自転車で通勤を始めて6年を過ぎた。パナソニックの自転車は頑丈に作られているので調子がいいのだが、以前雨の日に滑って自転車が横倒しになった時、スポークが2本折れていたのを気づかずに乗っていたため、後輪が少しよれているようである。とりあえず修理してもらうことにしたが、そろそろ買い替えかなと思っている。
日本語の特異性
平成27年12月11日(金)
「ことば」は人類に特有のものであるが、それが脳の中でどのように成り立ってきたのかは、興味深いことである。養老孟司氏の脳に関する一連の著書を読むと、難しいのだけれどわかりやすく解説しておられるので、なんとなくわかった気持ちになるのが不思議である。視覚からの情報と聴覚からの情報を統合させる脳の分野に言語が発生するが、視覚は絵画の、聴覚は音楽の領域にある。漢字は象形文字からできたもので絵画の領域に属するが、平仮名はアルファベットと同じ領域に属していて、日本語は両方同時に働かせることによって成立する世界でも珍しい言葉である。
他の国の言葉は聴覚の領域がメインで、聞いて話す、話して聞く、の繰り返しで成立していくが、日本語は漢字という準絵画を使うことによって読む(視覚)ことが話すこと以上に重要になっている。そして漢字の読み方には音読み、訓読みなど何通りもの読み方があり、それらを習得しなければ日本語を読むことができない。昔から「読み書きそろばん」と言われていたのはそのことを象徴している。日本では漫画がよく読まれているが、吹き出しの部分がすべて平仮名であったらこれほど普及していただろうか。日本の漫画は日本語の音訓読みを利用したものであるというのは納得できる。脳の働きは実に不思議であり汲めども尽きせぬ面白さがある。