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院内BGM

平成28年8月12日(金)
当院では開院時から院内BGMは有線と契約してどんな音楽でも流せるようにしていた。有線には様々なジャンルの音楽が提供されていて、どれを選ぶか迷うほどであった。結局、面倒なので選んだ一つだけのジャンルをずっと流していたようである。ある時、たくさんの音楽が聞ける有線を契約し続けても流すのは一つだけなので、あまり意味がないことに気づき契約を止めた。代わりにCD30枚を自由に演奏できるプレーヤーを買い、BGMにふさわしいと思われるCDを入れて流すようにした。しばらくは順調に稼働していたが、なにしろ機械によるCDオートチェンジャーであるから、故障するようになった。初めは簡単に修理できていたがとうとう完全に動かなくなった。
エディオンに行って聞いてみたが、この種のプレーヤーはもう製造していないとのことで、いろいろ相談した結果、ウオークマンに音楽を入れて流すことにした。ウオークマンも初期の頃と比べると進化したもので、初めの頃はカセットテープだった音源ががCDになり現在のデジタルメディアプレーヤーになった。標準で3800曲、最高音質で100曲を記録できるようで、CDを一枚ずつ入れ替えていた頃とは隔世の感がある。音質も良いし何よりモーターがいらないので電力消費が少なく、故障しにくいと思われる。便利な世の中になったものだ。

新しいエコー装置

平成28年4月4日(月)
産婦人科の診断で最も有用なのは超音波(エコー)装置で、もしエコーの機器が故障したら仕事にならない。妊娠の診断は子宮内にある胎嚢と胎児(胎芽)をエコーで確認し、大きさを測り妊娠週数を推定する。胎児の発育・異常の有無を診断するには必須である。不妊症では、卵胞の大きさ、子宮内膜の厚みを測定して排卵日の予測をするなど最も大切な検査を担っている。また、子宮筋腫の位置・大きさ、子宮内膜症の有無、卵巣嚢腫の性質・大きさの測定にも欠かせない。超音波診断装置のない時代は内診によって診断しようとしていたのであるが、どんな名人でも内診だけでこれらのことを正確に診断することは不可能である。
診療中に超音波診断装置が故障したらまさにお手上げになるので、予備として新しいエコー装置を買った。現在使っている装置は解像度もよく使いやすいので、同じ系列の機種を求めたのだが、どうも今一つである。設定条件のせいなのかメーカーの人に調整してもらっているがなかなか難しい。現在の装置と同等になればいいと思っているのだけれど。

休日当番医

平成28年1月10日(日)
今日は休日当番医のため日曜日なのに診療している。広島市では日曜・祝日には医療機関が休みになるため、持ち回りで各診療科が診療することになっている。内科は患者さんが多いので数施設が開いているが、産婦人科・眼科・耳鼻科・皮膚科などは1施設のみ開く。ほぼ半年に一回順番が回ってくるので、開業以来40回近く当番をしていることになる。
産婦人科の場合、妊娠関係の患者さんの受診が最も多いと思われるが、ほとんどの妊婦さんはお産する病院に通院しているので、何かあってもその病院が対応することになるから、当番医に来られる妊娠関係の人は意外に少ない。それでも10年以上前までは妊娠が最も多かったがここ5~6年は緊急避妊ピルを希望してくる人が増えている。
緊急避妊ピルは排卵を遅らせることによって妊娠率を下げるということであるが、効果はそれほど強いものではない。やはり低用量ピルを毎日内服すること以上に確実な避妊法はないと言ってもいい。いつもそれを説明するようにしているが、実際に低用量ピルを飲み始める人はあまり多くはないようである。

仕事納めの日

平成27年12月28日(月)
今日は今年最後の診療日、他の産婦人科クリニックは半分くらいは休みに入っているようだが、当院は例年どおり今日までである。今年一年間、診療に関して特に問題なく終えられたのはありがたいことである。ここ数年は新患が増えていて、ネットを見てこられる人と口コミで来られる人が大半なのはネット社会を反映しているのだろう。患者さんの負担をなるべく少なくし、何度も通わなくてすむようにしているのは開業当初から変わらない当クリニックの方針であるが、18年間この方針が貫いてこれたのは本当によかった。今後もこのままでやって行きたい。
今年は郷里の父が診療開始日の1月5日に他界し、父の飼っていたぶさいく犬「福太郎」を引き取ったけれど6月に後を追うように死んだ。昨日郷里で父の一周忌の法要をおこなったが、墓地の片隅に埋めてやっている「福太郎」も今頃はあの世で父母と一緒にいることだろう。

超音波検査は聴診器のようなもの

平成27年12月24日(木)
朝、クリニックに到着したらスタッフから「超音波の画面が出ません」とのこと。すぐに調べてみたら本体のスイッチはオンになっているのにモニター画面にはなにも映っていない。これは大変だと調べてみたがわからない。産婦人科にとっての経膣超音波検査はかつての内科の聴診器のようなもので、なくてはならぬものになっている。超音波検査自体は他の科でも行われているが、重要度が産婦人科で特に増したのは経膣超音波検査ができるようになってからである。腹壁から調べる場合は、超音波の減衰が大きいため細かいことはわかりにくいが経膣エコーなら子宮・卵巣は細かいところまでわかる。特に妊娠初期の胎児の状態は侵襲のない経膣超音波検査に勝るものはないといっていい。
以前にも書いたが、かつては内診技術は産婦人科医の最も大切な習得すべきもので、まさに職人芸といううべき先人たちの技術が受け継がれてきたのである。それが経膣エコーのおかげで誰にでも当時の名人芸をしのぐほどわかるようになったのは、まさに革命といってもいいのではないだろうか。そのエコーの画面が映らないとは!幸い電源スイッチのオン・オフで事なきを得たが、早速エコーを増設すべく検討することにした。

開院18周年!

平成27年9月10日(木)
このささやかなクリニックを開いたのは18年前の今日である。開院した当初はすべてが初めてのことで不安と試行錯誤の連続であった。10年位経ったころから診療についてはあまり困ることはなくなったけれど、いつも何か心配するようなことはあった。それでも周囲の人たちのおかげで今日まで無事にやってこられたのは本当にうれしいことである。18年というとずいぶん長いようであるが、実際の感覚としては5~6年ぐらいであろうか。だから自分ではそんなに年を取ったとは思わないけれど、外から見れば確実に歳を重ねているのだろう。今日は気持ちのいい秋の日である。毎年、9月10日を迎える度にこの季節に開院してよかったと思う。

パソコンの不具合

平成27年8月7日(金)
先週の土曜日から突然メールができなくなった。理由はわからないがOutlookをはじめマイクロソフトの製品がすべて未承認になってしまったのである。当然ワードも使えない。まだ買って1年あまりのパソコンである。すぐにサポートに連絡し点検してもらったところ、システムに問題があるので全部の入れ替えが必要だとのことである。ウイルスの感染ではないらしい。緊急避難でウエブメールが使えるようにしてもらったが、メールの確認と返信ができるだけでアドレス帳は使えない。あたりまえのように使っていたパソコンであるが、いつの間にかなくてはならないものになってしまっていたのである。
パソコンが使われるようになってまだわずかの歴史しかないが、世界中に広がり今やパソコンなしでは何もできなくなっている。アナログの部分を残しておかなければとんでもないことになるだろう。それにしても困ったことである。

ピルにまつわる話

平成27年7月30日(木)
わが国で低用量ピルが解禁されてもう17年になる。ピル解禁以前は生理痛に対しては対症療法の鎮痛剤しかなく、月経過多に対しては有効な方法はなかった。ピルはその両方に対して最も有効であり、避妊はほぼ完ぺきである。私自身、ピルが日本で解禁される前に、臨床治験にかかわっていたのでその効果と安全性については確認していたので、解禁後は患者さんに積極的にピルを薦めてきた。そのため当院でのピルの処方はかなりの数になっている。ピルを認可した当初、厚労省は副作用の防止のために3か月ごとに検査するよう勧めていたが、これは認可して何か起きた時の責任逃れのための奨励であり、患者さんの負担を増やすにすぎないと思っていたので、一切無駄な検査はしなかった。その後、1年に一回検査でいいと言い出したがあたりまえである。自分としては患者さんの負担をできるだけ少なくするよう一人ひとり考えて行っている。
ピルは必ず自分で製剤の種類、枚数を確認してから出すようにしているが、先日何年も内服している人から「ピルが切り貼りしてホッチキスで止めてある」という連絡がありすぐに持ってきてもらった。見ると、1週間ごと3列あるピルの1列が切り取られ、同じ種類のやはり切り取られたピルがホッチキスで止めてある。当院でこんなことはあり得ないのでその旨話したが、本人は覚えがないという。ピルを処方して17年、こんな悔しい思いをしたことはない。なによりそんなことをして渡したのかと思われたことが屈辱である。当分怒りは収まりそうにないが、長くやっていればこんなこともあるのだろう。

休日当番医

平成26年8月24日(日)
今日は休日当番医として午前9時から夕方6時まで診療を行う。産婦人科の当番医は広島市全体で1施設ずつ順番に、およそ6か月ごとに回ってくる。患者さんの数は平均して10数人、他の科と比べてもっとも少ない。受診頻度の多い妊婦さんはお産をする施設に行くのでこれぐらいですむのだろう。緊急を要する患者さんもおられるので当番医制度は必要だと思うが、実際に病院に搬送するケースは少ない。
数が少なくても当番医には昼休みがないので、いつもはセブンで弁当を買って行くことにしている。今回は入れ替え前で弁当がほとんどなかったので一瞬の合間にアンデルセンへ仕入れに行った。なにしろ徒歩30秒の距離なので5分もあれば行ってくることができる。アンデルセンの弁当もなかなかのものであった。これからも時々利用しよう。次回の当番は2月ごろになると思われる。

広島市の産婦人科救急医療

平成26年7月18日(金)
自分のところのような病床を持たないクリニックで緊急を要する患者さんを認めた場合、ウイークデイの午前中なら入院・手術のできる近くの病院に連絡して診てもらうことはよくあることである。問題は、夕方や土曜日である。特に土曜日は病院の外来は休みのところが多く、医師の人数も少なくなっていて、どの病院に頼もうかと悩む。
広島市内には新生児ICUのある総合病院が4施設、手術を含めて受け入れ可能な病院が5施設、お産のできる病院・医院が13施設、入院のない外来のみの医院が30施設ある。わが医院もこの30施設の一つであり、とりあえず入院して様子を見るというわけにいかないので、はじめの悩みになるわけである。
妊娠に関しては夜中とか休日に問題になるような症状が起きたら困るので、早めに紹介するようになる。そうやって注意していても予期せぬことが起きるので救急を受け入れてくれる施設は貴重である。勤務医の頃は受け入れる側だったので、その大変さもわかっていて安易に紹介しないようにしてはいるが、紹介しようかどうしようかと苦慮することも多い。それでも、いつも快く受け入れてもらっているのはありがたいことである。