緊急避妊ピルについて

令和7年3月28日
以前から何度も書いているが、緊急避妊ピルを求めて来院される人が多い。ほとんどの人は「性交後48時間以内あるいは72時間以内」なら効果があると思っているようである。なぜ効果があるか説明を受けていない人がほとんどである。それは、排卵前に飲むことによって排卵を遅らせるか抑制することで妊娠を防ぐのである。性交後1時間もすれば精子は卵管に到達している。そこで卵子が出てくるのを待つわけである。そこへ卵子が来れば精子は卵子を取り巻いて入ろうとするわけである。卵子は排卵して1日以上たてば受精できなくなるので、精子が待っていないと妊娠できないわけである。
性交時に排卵が終わって1日以上たっていれば内服する意味はないし、排卵が1週間以上先なら妊娠しないので飲む必要はない。排卵前の1週間の間に性交した場合だけが有効なのである。
排卵日でも妊娠率は25%なので4人に1人しか妊娠しない。緊急避妊ピルを飲むことで妊娠率が10~15%になるに過ぎないのである。なかなかいい方法はないのだ。その割に値段が高い。通信販売もあるようだが利用者に聞いてみると高い値付けをしている。薬局で売ることにする話もあるが、飲む必要のない人も買うだろうから賛成できない。避妊に最もいいのはやはり毎日飲む低用量ピルである。