「患者様」より患者さん

平成16年10月27日(水)
近頃病院で患者さんを呼ぶときに、「○○様」という言い方をよく聞く。以前はどこでも「○○さん」であったのがほとんどこの言い方になってしまった。医者や看護婦(看護師に呼び方が変わったようだが)はほとんどの場合「○○さん」と言っているようであるが、受付では「様」と呼ぶことが多くなっている。年配の人が新聞の読者投稿欄に、病院で「様」と呼ばれたらわざとらしく、違和感を覚えてイヤである、と書いていたがまさにそのとおりである。私自身が病院へ 行って受付で呼ばれるならまだしも、医者や看護婦から「様」と言われたら、この病院はうしろめたいことでもあるんじゃないかと思ってしまうだろう。学校の先生に生徒が「様」と言われたり、寿司屋のオヤジに客が「様」と呼ばれたりするようなもので、違和感を覚えるに違いない。
言葉は時代と共に変わって行き、皆が違和感を感じなくなればその言葉は定着したことになるので、将来は「様」になるかもしれないが、今は自分で違和感を感じない言葉を使いたいと思う。