平成16年8月20日(金)
ダイエットの話。
日本人と欧米人では肥満の程度が違うようだ。日本人で超肥満の人はあまり見かけないが、欧米人(ハワイも含む)の肥満はケタが違う。コニシキを見よ、曙を見よ、太りすぎで動けなくなって部屋から出られないためにクレーンで運び出される人をアメリカのローカルニュースで時に見かけるぐらい、あちらの肥満はすごい。遺伝子が違うとしか思えない。
最近の知見では、日本人に超肥満者が少ないのはインスリンの分泌能力が欧米人より弱いためらしい。日本人は高血糖が持続すると、糖尿病その他さまざまな疾病がおこり結果的に太れなくなるが、欧米人は高血糖に強く、発病するまでに20~30年耐えられるという。したがってその間に超肥満になってしまうわけである。日本人にとって超肥満になりにくい(なれない)ことは良いことなのだろう。
さらに、日本人には「倹約遺伝子」が欧米人の2~3倍あるということである。この遺伝子を持つ人は安静時代謝量が1日あたり200~300Kcal少なく てすむので、同じ物を食べてもその分太るわけである。なぜ、私がたいして食べているつもりはないのに(?)体重が増えていくのか納得した。おそらく、食料の少ない時代に生き残ってきた祖先たちからこの「節約遺伝子」が受け継がれてきたのであろう。日本人の肥満傾向の人の1/3にこの遺伝子があるらしい。現代の飽食の時代では、困ってしまう遺伝子ではあるが。
この遺伝子を持つ人は、ダイエットをする時に遺伝子を持たない人よりも一日200~300Kcal少なくしないと同じ効果は得られないという。なんと気の毒なことか。食べることが特に好きな人にとって、我慢することは大変だろうと思うが、もっと我慢しなければならないとは!
ダイエットの方法についてはまた後日。