平成16年4月21日(水)
毎日日誌を書くのは結構大変だと思う。でもここでやめたらまさに三日坊主である。やめてたまるか。
今日は朝から流産手術あり。いつものことだが、患者さんに流産を告げるのは気が重い。妊娠を告げた時の患者さんのうれしそうな顔、でもその約15%は流産するのだ。これはどうしようもない、まさに運である。治療によって何とかなることはほとんどないと思ってよい。妊卵は一定の比率でだめになり、それは誰にあたるかわからないのだ。流産と診断した時、いつもどのように言おうかと考える。それまでに何回か接していると、ある程度この人にはこういうふうに話た方がショックが少ないかなと思うので、そのように話す。どう話しても事実は変わらないのだが、なんとか少しでも希望が持てるように話すのであるが、正直難しい。今は妊娠検査の薬の感度がよいので、かなり早くから妊娠がわかるようになっている。そのため流産の事実がわかりやすくなったり、胎嚢という袋がみえるまでは子宮外妊娠も否定できないなどの心配をしなければならなくなっている。診断能力が増してもそれが幸せにつながらない場合もあるのだ。
今日も夜には勉強会を兼ねた会合がある。月曜をのぞいて5日連続の飲み会や会合だ。元来アルコールは弱いのだが好きである。弱くてよかった。もし強ければ確実にアルコール中毒だろう。ありがたいことにすぐいい気分になり、それ以上は飲めなくなる。お医者さんもすすめる適量がまさに自分のMAX(適量)である。親に感謝。