令和6年6月7日
先日、広島県医師会館で母体保護法指定医研修会があった。県医師会が主催する指定医には必須の研修会で、出席しないと指定医を外される研修会である。4人の講師(一人は教授)が講演したがどれも興味深いものだった。とりわけ大阪大学医学部から医師になり、弁護士の免許もとって弁護士事務所を開きながら医師も続けている、長谷部佳司氏の講演は面白かった。「産婦人科領域における医療倫理と法令順守」と題して1時間の講演で、法律に疎い自分には新鮮であった。医師の応召義務も令和元年12月に変更になり、以前は「診察治療の求めがあった場合には、正統な事由がなければ、これを拒んではならない」とあり、それは今もそのままなのだが「正当な事由」がかなり限定されていた。それがだいぶ緩和され、時間外の診療も断ることができるようになった(すべてではないが)。また信頼関係の喪失した場合も新たな診療を行わないことが正当化された。
その前に行われた産婦人科医会の理事会・総会と合わせるとほぼ1日かかり疲れたが、役員はもっと大変だったと思う。お疲れさまでした。