「リセット発想術」

令和4年8月12日
表題は「くまモン」の生みの親でもある放送作家・脚本家の小山薫堂氏の著作である。元は中学生に読ませるための発想術の本として綴ったもので、タイトルは「じぶんリセットーつまらない大人にならないために」である。氏はBSで「東京会議」という番組をやっていて、いつも既存の考えにとらわれない発想で新しいこと、同じことでも発想を変えて取り組んでみるなど、その自由な考え方にいつも感心している。
氏の考え方の根底には「相手が喜んでくれるようにする」があり、これは小学生のころから変わらないようである。それがいろんなことを進める原動力になっていて、「料理の鉄人」「世界遺産」映画「おくりびと」を作ったり、京都下鴨茶寮主人、京都芸術大学副学長など八面六臂の活躍をしている。2,025年の大阪万博ではテーマ事業プロデューサーを務めるという。
本書は氏がどのような考え方で物事に対処してきたのか、行き詰まり満杯になったら怖じ気ないで考え方をリセットしてきたかを説いている。自分が中学生に戻ったような気持ちで読むといっそう面白く感じられ、さすがだと思う。