令和4年1月19日
数年前に厚労省より「処方は1か月にするように、長期処方はだめである」とのお達しがあった。それまでは、更年期症候群や月経困難症の人たちにホルモン剤、ピルなどの処方をできるだけたくさんするようにしていた。症状が安定しているのなら、来院する回数が少ないほうが患者さんの負担も少なくて済むと思っていたからだ。
厚労省のお達しに背いて長期処方をしたら、多くした分の薬代、薬局の調剤料など、全部医師が被らなければならないのである。仕方がないので2か月ならおとがめなしだろうと2か月処方にしたが、患者さんから「もっとたくさん出せませんか」と言われることがあった。コロナ禍になってからむしろ長期処方にしたほうがいいという風潮になっているが、正式なお達しがないのでそのままにしていた。でも他の医師たちに聞いてみると、3か月処方にしても何も言われないという。それで、当院も3か月処方に切り替えることにした。大丈夫なのか少し心配である。