令和元年5月17日
表題は東京大学医学部産婦人科・平池修准教授の講演である。子宮筋腫は最もポピュラーな子宮の疾患であり、昔から様々な治療が行われてきた。過多月経と月経痛は最も多い症状で、以前は手術しかないため開腹・子宮摘出術が一般的だった。その後ホルモンレベルを下げることで症状を軽減する方法が開発され、手術法も腹腔鏡を使った低侵襲手術が広がり、患者さんにとって昔と比べるとはるかに良くなった。それでも治療に難渋することもあり、この病気を克服したとまでは言えないのが現状である。
今回は、ホルモンレベルを下げる新しい形態の薬についての講演が行われたが、出席数が多く椅子が足りないくらいだった。やはり皆さんもこの治療について関心があるのだろう、熱心に聴講していた。新しい知見を得ることは興味のあるところであり、患者さんのためになることなのでこの講演会の盛況は心強いことであった。