天高く馬肥ゆる秋

平成26年10月3日(金)
あいかわらず自転車でクリニックに通っているが、3キロメートルは程よい距離で季節の変化が直接肌に感じられるのが快い。今朝は雲一つない秋晴れの空で気持ちのいい一日になりそうな予感がする。10年前の10月の診療日誌をひも解いてみると、今日とまったく同じような気持ちのいい日であることに触れ、こんな日は尺八を持って山中に分け入り瞑想にふけるのがいいなどと能天気なことを書いているが、確かにそんなことを思わせるような青空である。
わが国はきれいな水と緑に恵まれ、四季の移ろいがさまざまな文化を生んだ世界でも稀な楽園である。鎖国をやめて近代国家に変身した頃に日本を訪れた西洋の要人の中には、日本を「東洋の真珠」に例えてこのような素晴らしい国が存在するのは奇跡であり大切にしなければならない、と本国に伝えた人が何人もいたという。
今年はマツタケも豊作のようだ。豊穣の秋を満喫したいものである。