平成21年7月31日(金)
今朝の産経新聞の記事によると、米国で最も人気の高い科学雑誌「サイエンティフィック・アメリカン」に、中国が過去40年にわたって今話題になっているウイグル自治区でおこなってきた四十数回の核実験による放射能汚染のために19万4千人が死亡し、120万人が白血病などを病んでいるという記載があったとのことである。
この科学雑誌は米国だけでなく国際評価が高く、今回のシルクロードの核汚染の記事はそれを否定してきた中国にとっても厳しい詰問となるそうである。
この記事の真偽のほどはいずれわかるだろうが、問題はこういう事実を産経新聞以外は載せないことである。以前より中国に対しての記事は「日中友好」一色であった。中国の悪い部分は一切言わず、ひたすら「仲良くしてください、日本が悪うございました」としか言わなかった。本当の「友好」とは事実を見つめ、相手が間違ったことをしていると思ったらそのことをきちんと伝えて一緒に解決を図ろうとすることである。
NHKも長年の「シルクロード」の取材で実情を知っているはずなのに、一切知らぬ存ぜぬである。「シルクロード」の放送は、ブームを巻き起こしそのために汚染された地域へ日本人の旅行者が大勢訪れている。一般の人は新聞やテレビでしかわからないのだから、報道の仕事をしているのなら事実を伝えねばならない。産経新聞だけが一貫して事実は事実だと伝えている。中国の核実験と覇権主義を報道しないマスコミが、北朝鮮の核実験をことさらに非難するのはダブルスタンダードである。それとも中国は別だというのだろうか。