平成20年9月10日(水)
乳がんの自己検診について、ことあるごとに説明している。どう説明しているかというと「月に1回ぐらいでいいから入浴の際、石鹸をつけた手のひらで直接乳房を洗って下さい、そしてその感触がいつもと違うと思ったら受診してください」と。さらに「この方法で、検診を受けた場合とほぼ同様の乳がん発見率があるというデータがあります」と付け加えている。
これにより少しでも負担が減ることを期待してそうしていたのだが、上海で行われた大規模くじ引き試験では、自己検診群と放置群とで乳がん発見数が同じだったという報告があり困惑している。
乳がん検診群=自己検診群=放置群、これでは何もしない方が負担が少なくていいことになる。そうなればますますがん検診を勧めにくくなるではないか。大規模くじ引き試験で検診の有効性を示すデータがないものだろうか。