広島の不思議

平成19年9月8日(土)
広島に住んで16年になるが、どうしてもわからないことが三つある。
一つは広島空港が本郷に移ったことである。ビジネスも含め、最も必要とするのは広島市内の人である。空港が狭いのなら沖へ伸ばせばはるかに少ない費用でできるし、広島の発展のためになったはずだ。本郷に空港ができたとき、週刊新潮に「天下の奇港」という揶揄した記事が載り、心底そう思ったことである。発展する都市は近くに空港を持っている。神戸などはわざわざ新しく海上に造ったのに、広島はせっかくあったものをなにを血迷ったのか山奥へ移転してしまった。本当に広島のことを考える人間なら絶対に湧いてこない発想である。
二つ目は広島大学を東広島に移転させ、跡地利用に困ってなんと!マンションが建つということである。今までの場所が手狭なら、建物を高くすればよいしそのほうがはるかに安くできたのに。その都市を代表するような大学は少なくとも中心都市にあったほうがいいのは常識である。
三つ目は現在進行していることだが、広島市民球場の移転である。われわれ素人には移転する理由がわからない。ヤード跡地を利用するためというが、今の場所で補強して使うことも可能という専門家の意見もある。これもまず初めに移転ありきということか。球場の移転はまだご愛嬌という部分もあるが、前の二つは将来にわたって広島のためにならないと思うのである。