平成19年6月26日(火)
先日、久しぶりに実家に帰ってみたら、家の周囲の田には水が湛えられ整然と稲の苗が植えられていて、昔からなじんだ風景が広がっていていいものだった。
多くの食物を輸入にたよっている我が国で、自給できる農作物といえばなんといっても米である。世界中で主食となっている穀物は、小麦、米、とうもろこし、いも、などがあるが、総合的に見て米が一番だと思う。稲は高温多湿の日本に適した植物であり、稲作を通じてわが国特有の共同体が確立してきたのである。問題は米の値段が安すぎて、米を作ってもほとんど利益がないことである。加えて田舎には農業を継承する若者が少なく、稲作をすることが難しくなっている。だからといって手入れをせず田を放置すると、雑草などのため周囲の田に迷惑がかかる。稲作がなくなることはないだろうが、かなり難しい状況になっているようである。