うれしい知らせ

平成18年3月8日(水)
啓蟄も過ぎてこのところおだやかな日が続く。「三寒四温」とはよく言ったもので季節は暦のとおりに巡ってくる。
先日不妊治療で妊娠となり、出産のために里帰りされていた患者さんのご主人から「無事に生まれました」との知らせがあった。こういう時が一番うれしい。この仕事をしていてよかったと思える瞬間である。どんな仕事でも難しければ難しいほど相手(ユーザー)に満足してもらうのが最もやりがいを感じる時である。 我々の仕事は結果次第のことが多いので、完璧にやっても結果がうまくいかなかったら満足してもらえないばかりか、訴えられることもある。結局は誠心誠意やるしかないが、やはりうまくいって喜んでもらえるのはうれしいことである。
医師で作家の南木佳士は末期の肺がん患者ばかりを看取っているうちに精神に変調をきたして、病院に行けなくなったことを書いているが、そうなるのも仕方がないと思う。人は希望のない状態ばかり見ることには耐えられないようにできているのだから。