平成18年1月

1月28日(土)
同じ病気に対して出す薬が医者によって異なることがある。一般的に薬の効果を信じている度合いが強い医者ほど、たくさんの薬を処方する傾向があるようだ。 私などは本当に効果が証明されている薬以外は出したくないし、そもそも薬にあまり期待していない。薬を使おうが使うまいが治る人は治るのである。同じよう に治るなら薬は使わない方がいい。お金もかからないし副作用の心配をしなくていい。もちろん感染症に対しては抗生物質は必要であるし、他にも必須の薬はあ るが、あってもなくてもいいような薬のほうがはるかに多いのではないか。薬についてだけでも医者によって考え方が違うのであるから、診断能力、治療技術か ら話の仕方、生命に対する哲学までそれぞれの違いは大きなものがあり、それが医者の個性というものである。