稲刈りと秋祭り

平成17年9月27日(火)
朝夕は結構涼しくなり秋も深まってきたようだ。これからしばらくは最もいい季節になる。天高く馬肥ゆる秋、スポーツの秋、祭りの季節。
田舎育ちの私はこの季節になると稲刈りと秋祭りを思い出す。家が農家なので中学3年までは稲刈りを手伝っていたがその後は機械での取り入れになって手伝わなくてよくなったのはありがたいことであった。稲は鎌を使って刈っていたが結構しんどい仕事である。刈り方は3列並んだ畝を同時に刈りながら進んでゆく。刈り取ってできた場所に稲を置き、ちょうど一束になるようにしておく。それをわらしべを使って結んでいくのは大人の仕事である。全部刈り取ると稲を乾かすために杭を打ち込んで太く長い竹ざおを渡して稲を掛けてゆく。朝から仕事を始めて待ち遠しいのが昼飯である。いま刈り取ったばかりの稲に座って握り飯を食べ沢庵をつまむ。卵焼きや鶏のから揚げなどもあったがこれが実にうまかった。普段は家に帰って食べるのだが時には田んぼで食べることもあったのだ。
取入れが終わると秋祭りである。小さいながら神輿が村をまわり神社には屋台が出る。子供の頃はここで玩具や菓子を買うのが大きな楽しみであった。もっとも祭りも次第に尻すぼみになって今ではどうなっているのやら。