平成16年9月15日(水)
最近産婦人科のメーリングリストで、内診やNSTなど分娩の監視を、医師の責任のもとで看護師や准看護師がすることを禁止される可能性が起こってきたことについての議論がおこなわれている。
法律が制定されて57年にわたって行われてきたことを、厚生労働省の役人がダメだと言ったために起こってきた議論である。よく訓練された看護師であれば、 内診もNSTの報告も問題ないし、助産師でなければならないというわけではないと思う。助産師には助産師でなければできない大切な仕事がある。難しいといえば、心電計のモニターや未熟児のモニターの方がより難しいこともあるのではないか。要は医師の裁量をどこまで認めるかであろう。お上は医師の権限をできるだけ分散させたい、言い換えればおさえたいのであろう。
いずれにせよ何十年にわたって安定して行われてきたことにケチをつけるには、それなりの理由がなければならないが、どうも納得できる説明はないようである。現場を知らないお役人が、頭だけで考えた判断のように思える。